2009 年6月6日(土)信州大学創立60周年記念行事の一環としてホームカミングデーを実施しました。人文学部では新設した人文ホールを受付と懇親の場として開 放し,各分野のブースを設けて卒業生を迎えました。分野によってはほとんど卒業生が来なかったところもあったようですが,仏文の卒業生は5名が訪れてくれ ました。仏文資料室をブースとして,まず1994年卒の2人を迎えました。
久保(旧姓爾見)光代さんは3人目のお子さんの誕生を9月にひかえているとのことでした。愛知県豊田市から来てくれました。上野(旧姓大村)ゆかり さんは東京から来てくれました。上野さんも2児の母で,お二人ともたくましい母親になられていました。お二人とも1994年卒です。
その後,人文ホールに用意された軽食を食べながら滝澤先生とともに昔話などに花を咲かせました。自販機の飲料も無料で提供され,コーヒーやスープをいただきました。
そうこうしていると,八王子から首都大学東京とお茶ノ水女子大で非常勤講師(フランス語)をしている1995年卒の木村正彦君がかけつけてくれました。
木村君は信州大学人文学部を卒業し,東京都立大学の大学院に進学し,フランスのクレルモン・フェラン大学で博士の学位論文を執筆して,学位を取得し ました。この度,彼の学位論文がドイツのPeter Lang社から研究書として出版されました。タイトルは"Le Mythe du Savoir: Naissance et evolution de la pensee scientifique chez Paul Valery(1880-1920)"で,価格は56.50€,ISBNは978-3-631-59080-5です。卒業生のみなさん,興味があれば注文 してあげてください。もちろん仏文でも購入したいと思っています。
その後,2008年卒の後藤由貴さんが,午前中仕事をした後,千葉の船橋から遅れて訪ねてきてくれました。
後藤さんは学術交流協定に基づき,2006年~2007年度にかけてフランスのラ・ロッシェル大学に交換留学しました。向こうで頑張って単位も取得 してきました。彼女は読売旅行に就職し,現在は添乗員でカナダや台湾や日本各地を案内したり,代理店の様々な業務に携わっているとのことでした。頑張って ください。
夜は,上野さんと久保さんの二人は帰ってしまいましたが,後藤さんと木村君と滝澤先生の4人で松本市美術館にあるサンチームで懇親会を行いました。
最後に2008年卒の長井瑶子さんが,就職先の安曇野の松川村にあるちひろ美術館の仕事を終えてサンチームのわれわれのもとに合流してくれました。
長井さんは3年生のとき,フランス大使館が募集し,フランス外務省が資金援助してくれる"Rencontre des jeunes"のスタージュに選抜され,夏の間10日間ほど,彼女が希望したオーリヤックの演劇祭の研修旅行に参加し,世界各地から参加した若者たちとフ ランスで交流しました。その貴重な経験を生かし,彼女は希望していた美術館に就職し,現在,企画などもまかされ,はりきっていました。
2次会の居酒屋にて。かなり酩酊状態でした。今回かけつけてくれた5人の卒業生のみなさん,どうもありがとう。今度は11月初旬の同窓会にも是非来てください。滝澤先生の最後の年でもありますから,多くの卒業生の参加を期待しています。