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やまだ けんぞう

山田 健三

日本語学 教授

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映画 雑文

映画「アマデウス」のDVD完全版

決して映画好きではないが、映画「アマデウス」は1984年のロードショー時に観た時、とても感心した作品だった。(また同時に、サリエリを通して描かれた「凡庸さ」は、研究者を目指す一大学院生に「辛い」刻印をも与えた)

モーツァルトの音楽が好きなこともあるけれど、これはいわゆる「音楽映画」ではない。

原作はシェーファーの演劇台本で、アカデミー賞(作品賞など8部門)もとった有名な作品であるし、ご存知の方は多いだろうから、作品内容紹介はしない。

その後ビデオを借りてきて観た。

新しい映像メディアとしてDVDが登場した時、DVDプレーヤーと同時に真っ先に購入したソフトも「アマデウス」だった。それほどのお気に入り映画なのであるが、映画館で観た時から、作品全体としては申し分ないけれど、ストーリー展開上「ン?」と思う箇所が2つあった。

1つは、モーツァルトの妻コンスタンツェが宮廷音楽師であったサリエリに、夫が、皇帝(ヨーゼフ二世)の姪(ヴュルテンベルク皇女エリザベート)の 音楽教師の職を得られるように頼みに行くシーン。もう1つは、クライマックス部分。やはりコンスタンツェが、旅先で夫が心配になり、ウィーンに戻ると、自 宅にサリエリがいることに気づくシーン。サリエリは、病で伏せるモーツァルトの仕事(レクイエム作曲)を手伝っていたわけだが、戻ったコンスタンツェは、 そのことを知った上でも極めてサリエリに冷淡な態度を示す。

しかし、コンスタンツェがそれほどサリエリを嫌っていた理由が映画のシーンの中では見当たらなかった。後にビデオやDVDで改めて見た時も、気をつけて観たのであるが、やはりその印象は同じであった。

ところが、2002年に出たディレクターズ・カット版のDVDを観て、こういった疑問は氷解。

この新版DVDは、20分の未公開シーンを加えたものであるが、先のコンスタンツェがサリエリに会いに行くシーンで重要なシーンがカットされている ことが判った。簡単にいえば、コンスタンツェはサリエリから女として侮辱を受けていたのである。(関心のある方は是非ディレクターズカット版を見てくださ い。)

このシーン自体は作品全体から見れば、必ずしも不可欠のシーンではないし、青少年への影響を考慮してカットされたのかも知れないが、私の「?」はようやく解決した。

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