教員紹介

しらい じゅん

白井 純

日本語学 准教授

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キリシタン版

再発見された幻のキリシタン版

「ひですの経」複製・翻刻刊行記念講演会

2009年に、ボストンのハーバード大学ホートン図書館で幻のキリシタン版「ひですの経」が折井善果先生(慶應大学)によって再発見されました。90年前にドイツの古書店で足跡が途絶えて以来、杳として行方が知れなかった天下の孤本であり、学術的に極めて重要な文献です。
その発見者の折井善果先生、キリシタン版研究の第一人者である豊島正之先生(東京外国語大学)が中心となり、私も微力ながらお手伝いして、このたび複製本と校注本が相次いで出版されました。奇しくも1611年の「ひですの経」出版から400年目にして、その全貌が明らかにされつつあります。
これを記念する「キリシタンと出版」講演会が、きたる2012年1月22日(日)に八木書店と教文館により東京で共同開催されますので、興味のある方はご参加ください。
講師は豊島正之先生、折井善果先生、そして私です。詳細は以下のとおりです。
「キリシタンと出版」講演会
私は・・・、実はまだ書いてないのですが、「ひですの経」における宗教用語の問題について紹介できればと思っています。

「ひですの経」複製本刊行

「ひですの経」複製本

「ひですの経」の複製本が八木書店より刊行されています。
本文の高精細カラー印刷、活字判定を含む出版上の特徴に配慮した釈文、いろいろな新知見を盛り込んだ解説などが含まれています。
著者は折井善果、豊島正之、そして私です。私は共同で作成した釈文のほか、裏表紙裏打ちの本文反故紙の分析と仮名活字の特徴についての解説を書きましたので、機会がありましたらお読みいただければ幸いです。
この反故紙は「ひですの経」の本文なのですが、最終的に採用され綴じられた本文とは内容が大きく違い、編集段階で本文調整があったと考えられます。たった1枚の反故紙ですが、lきりしたん版の翻訳や用語についてこれまで明らかにされなかった新しい事実がみえてくるものと期待しています。

「ひですの経」校注本刊行

「ひですの経」の校注本が教文館より刊行されました。
著者は折井善果先生で、翻刻本文にはキリシタン用語の意味や欧文の出典元など読解を助ける詳しい校注が加えられており、大変貴重なものです。また同氏の解説は「ひですの経」入門として一般の読者にとって最適だと思います。
私は日本語学を専攻していますが、日本語の資料として偏った関心からキリシタン版を読むという悪い癖がありますので、もっと大きな、また別の視点から、キリスト教の文献として読むことの大切さを改めて教えられました。
私は日本語学の観点からみた特徴についての解説を寄稿しました。これも何かの機会にお読みいただければ幸いです。

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