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おおぐし じゅんじ

大串 潤児

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サークル誌をもとめて

サークル誌をもとめて 長野県連合婦人会館調査

2007年6月13日、夏の暑さを思わせる日よりのなか、長野市・県連合婦人会館の調査に行きました。主要な目的は、(1)県連合婦人会機関誌-特に 1950年代の『婦人信州』(創刊号のみ研究室所蔵)の所在を確認すること、(2)県連合婦人会が中心となって行われた長野県婦人問題研究集会の記録集の 所在を確認すること、でした。

このブログのタイトルは「サークル誌をもとめて」とあります。とはいっても、ガリ版刷りで創られた多くのサークル誌は、図書館などにも所蔵されておら ず、なかなか所在がつかめません。もちろん、サークルの多くが解散してしまったという事情もあります。そうしたなかで、1950年代以降、全国各地で開催 されるようになる「青年問題研究集会」や「婦人問題研究集会」の記録集とそこにおさめられたレポートは、地域の末端でどのような集団が活動していたのか、 そこで問われていた問題は何なのか、を知る貴重な手がかりです。とはいっても、こうした「婦人問題研究集会」記録集もなかなか揃っては見ることが出来ませ ん。

今回、県婦人会館の調査で、若干の欠番はあるものの1956年に第1回が開催される「婦人問題研究集会」の記録集がほぼ揃って所蔵されていること がわかりました。自治労長野に所蔵されている「長野県地方自治研究集会」史料および県連合青年団の「青年問題研究集会」・松本市連合青年団の「青年問題研 究集会」「女子問題研究集会」などの史料と組み合わせて、「○○問題研究集会」のいくつかの柱が立つことになります。

長野県連合婦人会は先頃、『創立60周年記念誌』をまとめています。40周年記念誌とあわせて、いくつかの機関誌が縮刷版で見ることができるようになったのは嬉しいことですが、50年代の『婦人信州』は結果的に所在不明のままとなりました。

また、会館地下書庫には、関連の文書史料が未整理のまま保存されていて、この史料群の整理も課題として確認されました。調査に協力して下さいました、県連合婦人会事務局の方に御礼申し上げます。

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