2007年5月18日、西洋史と日本近現代史の合同ゼミが開かれました。日本近現代史ゼミには留学生が多く(韓国・ドイツ・ロシア)また、退職されたロシ ア史の広瀬先生もゲストで参加しております。東アジアという視野を超えて、せっかくの機会なので西洋史(特にドイツ史)と比較を行おうとの企画でした。西 洋史からは7人ものなかまが参加してくれました。
活発な討論。
西洋史からは4年生の卒業論文構想の報告で、「戦争責任と非ナチ化」「西ドイツ「経済の奇跡」」「非ナチ化と「経済の奇跡」の結びつき」といった 論点が出されました。日本近現代史からは、これまで講読してきた長野県下伊那郡松尾村青年会機関誌「松尾青年」のこれまでのまとめと松尾の青年たちの「戦 争責任」論の特徴について報告が行われました。
討論では、日・独の民衆レベルにおける戦争責任論の特徴や、国際関係のなかでの補償問題、さらには「軍人(あるいは軍隊)」に対する感受性の違い、など重要な論点が話し合われました。
報告者。日本近現代史ゼミからと西洋史ゼミから。
貴重な時間を共有してくださった西洋史の諸君に御礼を申し上げるとともに、日本近現代史ゼミ生もいつもにはない刺激を受けたことと思います。信大の歴史に学ぶ学生達が、もっともっと横につながる機会を作っていければと思いました。