教員紹介

みたに なおずみ

三谷 尚澄

哲学・芸術論 教授

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雑文・雑記

山行記録(3)

山行記録(2)の続きです。)


8月26日(水)


<白馬鑓→→白馬山荘>(クリックすると全行程の地図にジャンプします。)


午前11時。白馬三山のひとつ、鑓ヶ岳の登頂に成功。


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頂上からの展望です。一番右が同じく白馬三山の杓子岳、その左が日本百名山の一つににして今日の目的地、白馬岳です。次は杓子! なんだが、まだけっこうあるなあ・・・。


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昼食、休憩をはさみつつ、辛抱強く白馬山荘を目指します。(平木先生とK君は、途中でルートを外れて杓子岳の頂上にもアタック。平木先生、今年で66歳になるんじゃなかったですっけ?)


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途中、おもわず「わた~しのおう~ちはスイ~ッツランドよお~♪」と口ずさみたくなる景色の中を歩きます。「写真をみせて、今年の夏はヨーロッパに行ってきたことにします」というコメントもありました。個人的はOKといいたいところなんですが、社会的にいうとやはりそれはどうかなあ、と・・・。


午後2時すぎ。白馬山荘に到着。収容人数1200人という日本最大のマンモス小屋は、山小屋というよりもはやホテル? の雰囲気です。(宿泊用の部屋も、今回は個室スタイルでした。)


ビールやらワインやら、山上の時間を思い思いに楽しみつつ夕暮れ時をまちます。


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夕暮れ時。画面右側にちょこんと突き出ている三角形のピークは剣岳です。けっこう大変な山なんですが、新田次郎の小説が映画にもなったし、今年はすごい人手だったんだろうなあ。


午後7時。山小屋とは思えない豪華な夕食をいただいてから、外にでて星空を眺めてみました。天の川がくっきりとみえたのが印象的でした。(「いや、松本市体育館の駐車場でもみえますよ」という某君のコメントは無視。)


午後8時。この時間に寝るのが当たりまえになってきたなあ、と思いながら眠りにつきます。


さあ、明日で最後だ。


8月27日(木)


<白馬山荘→→栂池>


今日も午前5時過ぎに起床、朝食。


頂上からの景色を楽しみたいところだったのですが、あたり一面を濃い霧が覆い隠しています。残念。


お天気には勝てないや、と気持ちを入れ替えて、白馬岳山頂、三国境、小蓮華山とずんずん高度を下げて行き、その名も「雷鳥沢」という箇所にさしかかったころ・・・。


某君が、いきなり「あっ! あっ!」と大きな声をあげました。


――雷鳥がいる!!


その一言をきっかけに、一同ハイマツの広がるガレ場に目を凝らします。すると・・・


いましたいました。茶色い物体がちょこちょこちょこ、岩の合間を動きまわっています。(わたしの貧弱な携帯カメラでは写しようがなかったのですが。)


お天気の悪い中、がんばって歩いたぶんのご褒美をもらえた気分。


その後は、あわてずいそがず、白馬大池・・・


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白馬乗鞍・・・


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気をぬくとルートを外れてしまいそうな天狗原までの岩場・・・


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とひとつずつクリアしていけば、ゴールの栂池自然園に到着です。


みなさん、三日間の山行、本当にお疲れ様でした。


「山なんて、どうせ降りるのになんで登らなきゃいけないんですか?」とおっしゃっていたH先生、来年はご一緒にいかがですか?


追記:8月28日(金)


帰宅の翌朝。新聞記事によると、私たちのパーティが下山した8月27日、白馬岳近辺で3件の山岳事故(死亡者一名を含む)が起こっていたようです。


「危なさそうだから」と回避した大雪渓付近に事故は集中していたようですが、「やはり山は怖いな」と感じさせられる一件でした。

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