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いとう つくす

伊藤 尽

英米言語文化 教授

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研究

国際会議「言語接触と変化」

9月20日に関西国際空港を発って、トロンヘイムで催される国際会議 Language Contact and Changes に参加しています。

 

 

これは、ノルウェー王立学術院(英訳ではThe Royal Norwegian Society of Sciences and Letters、すなわち「自然・人文科学協会」! すなわち 人文科学と自然科学が同じ扱いであるのです!)が、設立250年を記念 して、様々な国際会議をバックアップすることになったので、 そもそも、この協会の設立されたトロンヘイムにあるノルウェー工科大学 (Norsk Teknisk-Naturvidenskaplige Universitet、すなわち ノルウェー技術・自然科学大学)の人文学部が応募して採択された資金に よって開催が決定した、記念会議です。

 

この会議のことを教えてくれたのが、日本英文学会で研究発表をなさった 時、僕が司会を務めた山形大学嶋田珠巳先生でして、ちょうど研究発表 の募集が締め切られたあとだったので、残念ながら発表はできないけれど 言語接触に関する学会が日本にないので、様々な言語を扱うこの会議に 出席して、僕の研究の理論的な枠組みについて有益な情報を得る目的で 参加しました。

 

 

ちょうど、ノルウェーの中世についても取材をしなければならない状況 だったので、一石二鳥とばかりに、そちらの方も取材をしたいと思っています。 なかなかお金がないので、借金をしての参加ですが、これも研究のため。 致し方ないのです。

 

とりあえず、関西国際空港を出るまでに事故がありまして、予想外の出費 も重なりましたが、大阪では、トールキン・ファンのお二人にもお会い することができ、いろいろと激励を戴きました。 アムステルダムまでは11時間半のフライト。 アムステルダムの空港で5時間ほどの待ち時間を経て 小さな飛行機に乗り換えて、2時間ほどでトロンヘイムに到着しました。

 

小さな飛行機では、偶然、京都大学のU先生と隣合わせることとなり、 御専門は違えども、登山がお好きだと伺って、信州の山並みについて 話が始まり、北欧のこと、日本における研究者を巡る状況などについて いろいろとお話をしました。 日本時間では真夜中の3時から5時というもっとも眠い時間帯でしたが U先生の睡眠のお邪魔をしてしまったかも知れません。

 

 

ともかくもトロンヘイム空港に到着しましたが、外は雨。 でも、空港に直接エプロンがくっつくのではなく、飛行機が滑走路脇に 停まり、そこから人間が歩いて空港の中に入るのです。 傘はトランクの中だし、さっそく濡れてしまいました。

 

さらに北欧の空港ならばあるはずのcambioがない U先生がたまたま乗り合わせただけの私に、ご親切にも100クローネを 貸して下さいました。もちろん、後日お返ししましたが、 U先生がいらっしゃらなかったら、トロンヘイムまでバスで行くこともできず、途方にくれていたところでした。

 

U先生、どうもありがとうございます!

 

こちらに来る前に、ノルウェーのお金を持っているかどうか確かめたのですが、どうやら、以前スウェーデンに行った時に使ってしまったようで、失敗しました。 でも、こんなことは初めて。ほんとにこの旅は、今までとは雰囲気が ちょっと違います。

 

 

U先生方とバスで降りるところが同じでしたので、再会を約束して お別れしました。 僕は、事情があって、本来泊まるはずだったところでなく、初日は Raddison Blu というホテルに泊まることになりました。 ここは、1996年、2000年にノルウェーに渡った時と 同じホテル。ちょっと高級っぽさを出しているけれど、 少々お疲れ気味なのは否めません。 けれど、バスタブがついていた部屋が空いていたのは助かりました。 翌日からのハードスケジュールに備えて、体を休めました。 さて、翌日は早めにチェックアウトをして、本来泊まるはずだった Rica Nidelven Hotelにチェックイン。 とりあえず、部屋に荷物を置いてから、両替をしたり、tourist information に行って情報を集めてから、いよいよ取材に出発です。

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