いとう つくす
伊藤 尽
英米言語文化 教授
教員 BLOG
一覧を見る「お疲れさまです」
最近になって、漸く、学生が話し言葉として使う1つの表現の意味を理解しました。
「お疲れさまです」
これ、挨拶の表現として、英語学ゼミの学生が使っております。いや、恐らく松本キャンパス全体で、飛び交っています。
「お疲れさまです」「お疲れさまでした」
を、3,4年生になるほど、よく使うようになる。
僕や、2年生は、「こんにちは」「おはよう(ございます)」を使っているけれど。
僕のこれまでの感覚では、「お疲れさまでした」は、相手との別れの挨拶。
あるいは、働く人へのねぎらいの言葉として用いる、というものでしたが、
ある時、4年生に「こんにちは」と声をかけたら「お疲れさまでした」と返されました。
この返答は予想外で心にひっかかりました。
いや、まだ会ったばかりだろう、もう「さようなら」と言いたいのかぃ?!と。
でも、違ったんですね。その4年生は「こんにちは」という意味で挨拶をしたわけです。
これで、日本全国的にこの挨拶が広まっているのだとすれば、これは日本語の新しい表現への1つの変化とみなすことができる。
と、思って、ここにとりあえず、記録しておきます。