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いいおか しろう

飯岡 詩朗

英米文学 准教授

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コミュニティシネマ

380円で映画のDVDが買える時代

380DVD.jpg 今やレンタル・ビデオを借りるのと同じような金額でDVDソフトが買える時代である。
写真は、1年ほど前にJR御茶の水駅で撮影したものだが、おつまみの柿ピーやちくわの横に映画のDVDソフトが並んでいる光景はなんともシュールで、初 めて目にしたときは唖然とした。長野県内ではまだこのような光景を見かけたことはないのだが、500円DVDは書店などでふつうに見かけるようになった。
380〜500円で購入できる映画のDVDソフトは、新しくても60年代、大半は30〜40年代のハリウッド映画、いわゆる「クラシック」なのだが、こ の超低額DVDソフトが侮れないのは、某社が10倍以上の値段で販売している同様のタイトル(VHSがメインだが)と比べて画質が見劣りしないばかりか、 多くは優れている点である。(もちろんそうでないものもあるようで、Amazon.co.jp上のレヴューによれば、某社の500円の『市民ケーン』は極 端にひどいらしい。)さらに、最近では、500円でありながら、日本語字幕と英語字幕の切り替えができるソフトまで登場してきている。(もちろん、字幕の 正確さが気になるところだが、上述の10倍以上の値段で販売している某社のソフトの中にも致命的な間違いが含まれているものもあるので、ちゃんと確認はし ていないが、値段と必ずしも比例しないのかもしれない。)
このような超低額ソフトの問題はいろいろあるのだが、最大の問題は、クラシックに対する「ありがたみ」が著しく低下するということだろう。キオスクで柿 ピーやちくわと並んで380円で売られているDVDソフトの映画を誰が面白いと思うだろう?(実際、キオスクの店員も、「これ下さい」と言うと、こんなも の買う人がいるんだ! という顔をする。)
けれども、そんな380円のソフトの「無名」のタイトルの中にも面白い作品が含まれている。それが「古典的ハリウッド」の「おそろしさ」である。

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