教員紹介

はやさか としひろ

早坂 俊廣

哲学・芸術論 教授

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中国関係

中国の若者はいま何を考えているのか?

5月25日(金)18時から人文ホールにて、杭州師範大学副教授の申緒璐先生(言い慣れないので、以下「申さん」)による講演会「中国の若者はいま何を考えているのか?~80后中国哲学研究者が語る等身大の中国~」が開催されました。参加者は学生19名、教職員7名、一般市民7名の計33名でした。ご参加くださった皆様、特に熱心に質問をしてくださった方々に厚く御礼申し上げます。

最初に早坂が講師の(というよりも、早坂と申さんの腐れ縁?)の紹介を行いました。講演では、パワーポイントを使いながら、杭州師範大学の歴史や大学生の様子、申先生の故郷・河南省新郷市の話、今の中国で欠かせない「スマホ」使用の実態等についてわかりやすくご説明いただきました。

また、空港や駅での徹底的な荷物検査や街中に張り巡らされた防犯カメラといった、賛否が分かれるであろう「選択の問題」についても紹介してくださいました。大学生の様子を紹介してくださる際には、大学の「新年会」で学生さんたちが舞台上で「PPAP」の曲に合わせてダンスする動画も流してくださり、日本にいてはなかなか目にすることができない中国の大学生の素顔に触れることができました。

講演終了後、様々な質問が飛び交いました。「中国の大学の学費」や苛酷な「受験戦争」の実情といったところから、国家による管理・情報統制に対する認識や「中国の人は政治の話をどれぐらいするのか」といった、申さんが答えに窮するような話題まで多岐にわたりましたが、その一つ一つに誠実にご回答いただきました。今回、申さんに講演していただくに際し、招へい教員として一番願っていたことは、個々の話題よりも何よりも、まずは申さんという人間を実際に見てもらいたい、ということでした。彼を見れば、80后(1980年以降生まれ)がどういう世代なのか、一万の言葉を費やすよりもしっかりと理解できると信じていました。そして、その私の願いは、見事に成功したものと確信しています。フロアの学生さんから、「自分たちは上の世代からゆとり世代と言われているが、80后も上の世代から色々と言われているのではないか」という趣旨の質問が出ましたが、申さんの答えは「80后ですがなにか?」でした。お見事!

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