先日、信大の厚生補導関係教職員研修会があり、その席上で学生支援ＧＰに関連して採用されたコーディネータの方々が紹介された。そのうちの一人を見て、とても驚いた。前任校で教えた生徒だったのだ。
私は、平成14（2002）年にここ人文学部に赴任した。それまでは、北九州工業高等専門学校で9年間、「国語」を教えていた。私にとって最初の職 場、今でも足を向けて眠れない所だが、私の着任と同じ時に入学してきたのが、彼だった。彼に会えたのも感激だったが、彼が私のことを覚えていてくれたこと も感激だった。研修会後、高専時代の思い出を語り合った。「先生の授業は、高専の授業のなかでは＜休憩時間＞でした」という彼に、「それは正確には＜癒し の時間＞というんだよ」と、久しぶりに国語教師として教え諭した。