教員紹介

はやさか としひろ

早坂 俊廣

哲学・芸術論 教授

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中国関係 寧波プロジェクト

全祖望の墓(1)

全祖望(1705~1755)は、世間でその名を知る人は少ないかも知れないが、中国近世あるいは浙東の学術史を学ぶ者なら誰でも知っているはずの大学者 だ。彼の墓が寧波駅の裏側(南側)にあるらしいということは、前から知っていたが、なかなか観にいく機会がなかった。2月15日に杭州から高速バス(2時 間で着いた。バスは杭州東バスターミナルから10分間隔ぐらいで出ているので、とても便利だ)で寧波に移動した我々(「寧波学術」班)は、ホテルに荷物を 置くやいなや、全祖望の墓参りに出かけた。
『大雅中国旅行図鑑 寧波』(中国旅游出版社)というガイドブックには、全祖望の墓が「南郊公園」にあると記してあったので、すぐに見つかるだろうとた かを括っていたが、駅の南側を歩いても、それに該当するような公園が見当たらない。そのうち、こんな古風な建物を見つけた。

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「董孝子廟」だった。東漢時代の董という親孝行者を祀ったやしろである。手もとの街路地図では、そこにあるはずがないのだが、どうも駅の拡張のために移設したらしい。

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すごく熱心に説明してくださる学芸員のかたに件のガイドブックをお見せして、「全祖望の墓にも行きたいんですが、どの辺りにあるのでしょうか?」と (拙い中国語で)お聞きしたところ、「すごく分かりにくいところにあるから、俺が連れて行ってやる!」と申し出てくださった。(続く)

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