「再見 また逢う日まで」という中国映画がある。
原題は「我的兄弟姐妹」。味も素っ気もない題名だが、これ以上この映画の内容を表現している題名もないかも知れない。子供の頃に生き別れになった兄弟姉妹が後に再会を果たすというストーリーである。
私は最初この映画を、関西空港発・杭州国際空港行きのJAL便の中で観た。この時点でオチの分かる人もいるかも知れないが、映画の途中、目がウルウ ルし出したところで、杭州に着いてしまった。飛行時間は短く、機器の不具合もあったので、半分ぐらいしか観られなかったのである。
くやしかったので、杭州でVCD「我的兄弟姐妹」を買った。日本に帰ってから早速観たが、いやー泣いた、泣いた。顔中が涙と鼻水だらけになってし まった。ケチをつけようと思えばいくらでもつけられる映画ではあるが(おそらく、基礎人間学OBの映画評論家ゾーザ君ならケチをつけるであろう)、私はこ ういう無条件に泣けてしまう映画が好きである。