世界史分野の紹介

世界の歴史は大きな川の流れにも似ています。しぶきをあげる急流の時もあれば、とうとうとゆったり流れている時もあります。そして深山に発した谷川の流 れも、広々とした湖からの流れも、やがて一つの大河に合流してきます。そうした様々な人間社会の歩みを考える学問が歴史学です。私たち人間は、どのように して現在の社会をつくってきたのか、そして今、どこに向かおうとしているのか、それを史実に基づいて考えます。日本のことだけを考えているわけにはいきま せん。アジアやヨーロッパに生きる人々にも心を通わせ、それぞれの地域の歩みを日本の歩みに重ね合わせて理解する、それが世界史分野のめざすものです。そ のため、学生自身がアジアやヨーロッパの言葉で書かれた史料を読む力を身につけ、教員の指導の下に討論をしながら学んでいく、ゼミナール形式という少人数 の授業が、とくに重視されます。卒業論文はそうした勉強を集大成したものになるでしょう。

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