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社会調査実習 in 中川村・大鹿村 2011
2012年03月31日
社会学研究室では,毎年,調査地に出かけていって聞き取りを行ったり,郵送調査をしています.
2011年度は,前年度に引き続き,中川村・大鹿村の調査を行いました.(現地での実習に当たっては,後援会からの支援をいただきました.)
10月~11月にかけては,両村の一般の住民の方々への郵送調査(いわゆるアンケート調査)を行い,11月の週末に両村の役場と2つの集落で聞き取り調査を行いました.
(写真はY集落付近から見た小渋湖)
2011年度も3つの班(人口・地域福祉,地域コミュニティと防災,観光・農業)に分かれて活動を行ってきました.
その成果は,調査実習報告書『中山間地域の暮らしと意識―中山間地域と村づくり 2―』という形で発行しました.
現地実習での宿泊先は,望岳荘でした.
どうでもいい話ですが,私(辻)は,高校の時,50mを6秒5で走りました. というわけで,学生たちに望岳荘の駐車場のところで競走を挑みましたが,無惨に負けてしまいました.知らないうちにこんな状態になっていることを情けなく思った現地実習でした.
社会調査士申請について
2012年03月02日
信州大学における社会調査士の申請については,下記のPDFファイルにあるような要領で行いますので,これを読んで対応してください.
11年度卒論発表会
2012年02月11日
  去る2月8日(水),恒例の卒論発表会が行われました.今年は全部で13本の卒論が提出されました.朝の9時から夕方18時半まで,1人の持ち時間40分(発表15分,質疑応答25分)という中で行われました.ほとんどのものが,卒論としては,上々の出来でした.私(辻)にとっては,本学着任早々に選考した学生たちが提出する卒論でしたが,彼らがこれほどまでの水準のものを書けるようになってくれたことを率直に喜びました.終わりよければ全てよしという言葉がありますが,ほとんどの学生が,掛け値無しに「優」以上の評価で気持ちよく送り出すことが出来ることは,教員としてこれ以上の喜びはないといってよいでしょう.彼らにとっても,自分たちが達成したことを率直に喜び,きちんと社会学を学んできたのだという自信と誇りを持って卒業していってほしいと思っています.
  発表会のあとは,やはり恒例の追いコンでした.今年は,少し学生との距離を取りながら,3年間一緒に過ごした彼らの成長した姿を感慨深く見ながらちびちびと飲んでいました.みんな,よくがんばったなと.
「地域の暮らしと人間関係に関する調査」実施中
2011年10月12日
社会学研究室では,村山研一教授(代表)と辻竜平准教授を中心に,学生とともに「地域の暮らしと人間関係に関する調査」を、10月初旬から長野県中川村と大鹿村において実施中です。
このプロジェクトでは,中川村と大鹿村にお住まいの方々の地域生活,防災,産業,人間関係などに対するお考えをさまざまな視点から研究し,これからの地域づくりのあり方を検討したいと考えています.
調査票を受け取られた方は,是非ともご協力ください.締切日は,10月24日(月)となっております。
本研究に関するお問い合わせは辻竜平まで.
(リンク先に現れる単語2つを半角でタイプしてください.単語と単語の間は半角スペースを入れてください)
社会調査士(見込み)申請について
2011年06月10日
信州大学における社会調査士の申請については,下記のPDFファイルにあるような要領で行いますので,これを読んで対応してください.
なお,今年度より,次の点が昨年度から変更されていますので,注意してください.
- 単位取得を確認する書類として,従来は成績証明書を使っていましたが,今回から成績通知書となります.(事務の証明手続きが容易になります.)
- 認定料が変更になりました(5%増).従来の振り替えの用紙は使えません.
2011年度社会学分野授業時間割
2011年04月01日
【2010年度前期社会学分野授業】
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
| 1 | 経験社会学基礎Ⅰ(M) | 新入生ゼミナール(T) | |||
| 2 | 人間情報学概論(M*) | 社会分析論Ⅰ(T) | 社会学概論Ⅰ(M) | 経験社会学研究Ⅱ(T) | |
| 3 | 社会学研究演習Ⅲ(M,T) | ||||
| 4 | 現代社会論演習Ⅲ(M) 「阪神・淡路と中越の震災から 東日本大震災を社会学的に考える」(T) |
経験社会学基礎Ⅲ(T) | 社会調査実習Ⅰ(M) 社会調査実習Ⅱ(T) |
||
| 5 | 地域文化総合演習ⅠA(M*) | 地域文化総合演習ⅡA(T*) | 社会調査実習Ⅰ(M) 社会調査実習Ⅱ(T) |
【2010年度後期社会学分野授業時間割】
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
| 1 | |
||||
| 2 | 現代社会論演習Ⅳ(T) |
社会学概論Ⅱ(T) |
地域社会学研究Ⅰ(M) | ||
| 3 | 社会学研究演習Ⅳ(M,T) | ||||
| 4 | 社会学特論Ⅰ(加藤) | 地域社会学Ⅰ(M) | 社会調査実習Ⅲ(M,T) | ||
| 5 | 地域文化総合演習 ⅠA(M*) |
地域文化総合演習 ⅡA(T*) |
社会調査実習Ⅲ(M,T) |
青字は大学院授業です。
紫字は共通教育の科目です。
M...村山担当 T...辻担当 *...部分的に担当
【社会学】2010年度卒業論文題目一覧
2011年04月01日
外国人留学生のコミュニケーションにおける対人関係
現代における山岳信仰
地域ブランドの生成に関する研究
絵本における祖父母増
地域密着型スポーツクラブによる地域活性化の研究
介護職の専門職化と職場環境に関わる問題の構造**
住民からみた環境保護運動とその意味:ネットワークの観点から
城郭の保存運動の社会学的な研究
**は,人文学部最優秀論文賞受賞論文
社会調査実習 in 大鹿村 2010
2010年11月27日
今年度と来年度の2年間の予定で,社会学研究室では,長野県南部の2つの村に調査に行くことになりました.1つが下伊那郡大鹿村で,もう1つが上伊那郡中川村です.両方とも「日本で最も美しい村」連合に入っているという共通点があります.
去る11月12日(金)~14日(日)にかけて,今年度第1回目の現地調査として,2年生と3年生を中心に大鹿村に出かけました.初日の午前中は前日からの雨が残っていて道中心配でしたが,11時前に到着して午前の部を終える頃には次第に晴れてきて,以降は大きな天候の崩れもなく,現地調査にはよい天候に恵まれました.
大鹿村と中川村では,今年度の課題が若干違っています.ここでは大鹿村での3日間の予定について簡単に紹介します.大鹿村では,初日,村の概略について村役場で話をうかがった後,各班ごとに研究テーマに関わる各部署の方から説明を受けました.2日目と3日目は,2つの集落において,2,3人程度のグループで1軒1軒訪問して,集落における助け合いなどの人間関係にかかわる調査を行いました.集落における調査は,突発的な問題が生じるなどやや難航する場面もありましたが,その都度乗り越えて,全体としては粘り強くよい調査ができたように思います.
宿舎は赤石荘に取りましたが,毎晩のお食事は豪勢で,学生料金では採算が取れないのではないかと心配になるほどの内容でした.夜は,各々で内湯や露天風呂(いずれも温泉)を楽しんだり,親睦を深め合ったりして充実していました.
教員としては,初めて学生を連れてくる土地であり,昨年度までの青木村と違って松本市からの距離もあるので不安もありましたが,学生の適応力には感心しました.
社会学分野を目指す人へのFAQ(2010年度版)
2010年11月27日
社会学分野への進級を考えている人は,昨年度のFAQ(よく聞かれる質問)を読んでください.
今年度もおよそ同様のことが言えると思いますので,参考になると思います.
社会学分野~個別進級説明会~
2010年11月27日
社会学分野の進級説明会を以下の要領で行います。
学生たちが主として説明を担当し、学生たちの目線から見た社会学分野について紹介します。
社会学分野に少しでも関心のある1年生は、ぜひご参加下さい!
その他、1年生からの質問を受け付けるほか、研究室の中を案内します。
日時と場所
第1回 2010年11月22日(月) 12時30分~13時 313教室(新棟3F)(終了)
第2回 2010年12月10日(金) 12時30分~13時 312教室(新棟3F)
いずれの回も、ほぼ同様の内容です。
「地域の暮らしと人間関係に関する調査」実施中
2010年11月20日
社会学研究室准教授の辻竜平(代表)は、科学研究費補助金による研究のために集まった研究者とともに、「地域の暮らしと人間関係に関する調査」を、11月中旬から長野県内10市町村において実施中です。
このプロジェクトでは、人と人との「つながりの力」がどのくらい暮らしの向上に役立つものなのかを研究しようとしています。
調査票を受け取られた方は、是非ともご協力ください。締切日は、12月13日(月)となっております。
本研究に関するお問い合わせは辻竜平まで.
(リンク先に現れる単語2つを半角でタイプしてください.単語と単語の間は半角スペースを入れてください)
追記(12/28):皆様,本調査にご協力いただきまして,ありがとうございました.
「松本市のイベントの社会的影響に関する調査」実施中
2010年09月30日
社会学研究室准教授の辻竜平(代表)と、社会心理学研究室准教授の長谷川孝治による「松本市のイベントの社会的影響に関する調査」を9月下旬から実施中です。
このプロジェクトでは、松本市内のイベントについて住民へのアンケート調査などを行っています。
ご協力をお願いいたします。
なお、本調査は、ちょうど国勢調査と時期が重なっていますが、関係はありません。
2010年度社会学分野授業時間割
2010年04月01日
【2010年度前期社会学分野授業】
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
| 1 | 経験社会学基礎Ⅰ(M) | 新入生ゼミナール(T) | |||
| 2 | 人間情報学概論(M*) | 社会分析論Ⅱ(T) | 社会学概論Ⅰ(M) | 経験社会学研究Ⅰ(T) | |
| 3 | 社会学研究演習Ⅰ(M,T) | ||||
| 4 | 現代社会論演習Ⅰ(M) | 経験社会学基礎ⅡT) | 社会調査実習Ⅰ(M) 社会調査実習Ⅱ(T) |
||
| 5 | 「震災と社会」(T) | 地域文化総合演習ⅠA(M*) | 地域文化総合演習ⅡA(T*) | 社会調査実習Ⅰ(M) 社会調査実習Ⅱ(T) |
【2010年度後期社会学分野授業時間割】
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
| 1 | |
||||
| 2 |
社会学概論Ⅱ(T) |
地域社会学研究Ⅱ(M) | |||
| 3 | 社会学研究演習Ⅱ(M,T) | ||||
| 4 | 現代社会論演習Ⅱ(T) | 社会学特論Ⅱ(加藤) | 地域社会学Ⅱ(M) | 社会調査実習Ⅳ(M,T) | |
| 5 | 地域文化総合演習ⅠA(M*) | 地域文化総合演習ⅡA(T*) | 社会調査実習Ⅳ(M,T) |
青字は大学院授業です。
紫字は共通教育の科目です。
M...村山担当 T...辻担当 *...部分的に担当
【社会学】2009年度卒業論文題目一覧
2010年04月01日
現代人の健康観の構造:健康意識と健康行動からの検討
現代中国における都市と農村の格差
ケータイの利用に関する社会学的研究
「モテ」に関する社会学的研究
ニュース番組の研究:第45回衆議院選挙についての報道
地産地消と地域社会
若者の流行意識:大学生のファッション意識・行動の実態を探る
地域イベントがもたらす効果に関する研究:飯田、木曽、松本における音楽祭の量的調査を通して
震災後のコミュニティに関する研究:新潟県中越地震被災地を事例として
伝統工芸の継承条件
グローバル化する中国における国内小売業と外資系小売業
社会の心理主義化に関する研究:大学生におけるやさしさとは
現代家族における父親像、母親像
【社会学】2009 年度:1年を振り返って
2010年03月31日
《3年K君》
社会学専攻に入って2年目の社会調査実習は昨年度に引き続き青木村でした。上級生に引っ張ってもらった昨年までとは異なり実習を中心になって引っ張っていく立場となりました。私のグループは2,3学年あわせて7人ほどのメンバーでした。考えや志向が多様なメンバーが集まっているので議論が活発に行われるという強みがある一方で意見を集約することが難しくもありました。ですが私はここに社会学研究室の良さや強みがあると思います。学年の垣根を越えて忌憚のない意見を言い合える雰囲気、足りないながらも精一杯に上級生がフォローすることで、上下を問わず良い意見ならば採用されてグループワークに還元されていくという良い循環が存在していると感じました。こういったことは私が十分にできていたかは不安ではありますがそれでも私達の学年なりの個性を活かしてトラブルや良い点をすべて含めて最大限に努力できました。
何もこれは今になって始まったことではなく学年が上がるにつれ徐々に責任が高まり、調査であれば自治体に協力していただいているという意識であったり学問的な楽しさや意義を感じることで研究室を引っ張るという伝統は脈々と信州大学の社会学研究室に受け継がれている強みであると思います。
研究を離れても仲の良い雰囲気はとても楽しいですし、オンとオフの切り替えをはっきりするメリハリの良さを感じさせ社会学研究室の一員であることに誇りに近い感覚を覚えます。昨年度は講義や実習、さらにそれらを離れた場面を通じて改めて信州大学で社会学を学ぶことのすばらしさを実感した1年でした。
《2年Iさん》
2009年を振り返ってみると、ありきたりですが「あっという間だったな~」と、思います。
第一希望だった、社会学へ進級することができた嬉しさと、ちゃんと勉強についていけるかという不安を抱えながら始まった前期。とにかく、理論や分析に苦しめられました。毎週毎週、聞いたことがない言葉がたくさん出てくる授業に、たくさんの課題。慣れないエクセルを使いながら必死に課題をやっていきました。
また、青木村の調査実習の準備もありました。前年の調査結果をふまえながら仮説を立てたり、調査票の質問項目を考えました。先輩方を中心に班で話し合いを重ねながら、仮説や質問項目を考えました。どんなに一生懸命考えても先生方にあっさりとダメ出しをさてしまうこともしばしば…調査の難しさを痛感しました。
後期は、実際に青木村へ行ってインタビュー調査をしました。実際にインタビューをしてみると限られた時間内にいかに多くのことを聞き出すか、というのがとても難しかったです。けれども、二泊三日で調査をしていくなかで、今まで以上に社会学の人たちと仲良くなれたと思います。それに、3日目に行った青木村の産業祭では美味しいものをいっぱい食べることができて幸せでした。
青木村から帰ってくると、分析と報告書作成が待っていました。どちらもとても大変な作業です。こちらも、仮説や質問項目を考えたときと同様に、先輩方を中心に班で協力しながら行っていきました。今までこういった調査をしたことはなかったので、大変さも実感しましたが、ちょっとおもしろいなと思ったし、達成感も感じました。
ただ、振り返ってみると2009年はずっと先輩方に頼りっきりでした。何をするのにも先輩方に助けてもらっていたように思います。4月から新しい2年生が入ってきたときに、自分が先輩方にしていただいたようなことができるかとても不安です。けれども、2010年も頑張って勉強していきたいと思います。
数理社会学会事務局
2010年02月09日
2009年度から10年度まで,数理社会学会の事務局をお引き受けしています.
事務局にご用の方は,事務局担当の辻竜平准教授(事務局メールアドレス)までご連絡ください.
事務局の取り扱い内容は,次のとおりです.
・所属・住所変更の通知
・入会申し込み
・ニューズレターへの記事投稿
・会員名簿・ニューズレター・大会報告要旨集バックナンバーの購入申し込み.
最近の主な活動
・2月9日に,ニューズレターVol.25, No.1を送付しました.
社会学分野~個別進級説明会~
2009年11月24日
社会学分野の進級説明会を以下の要領で行います。
辻准教授が若干の説明を行ったあと、学生たちが主として説明を担当し、学生たちの目線から見た社会学分野について紹介します。
社会学分野に少しでも関心のある1年生は、ぜひご参加下さい!
その他、1年生からの質問を受け付けるほか、研究室の中を案内します。
日時と場所
第1回 2009年11月20日(金) 12時30分~13時 312教室(新棟3F)(終了)
第2回 2009年12月2日(水) 12時30分~13時 312教室(新棟3F)(終了)
第3回 2008年12月4日(金) 12時30分~13時 312教室(新棟3F)(終了)
いずれの回も、ほぼ同様の内容です。
社会学分野を目指す人へのFAQ
2009年11月23日
Q:社会学という学問がどういう学問なのか今ひとつよくわかりません。 A:これはよくある質問の筆頭かもしれません。社会学という学問の定義や学問成立の契機について述べても、なお今ひとつピンと来ないと言われることが多いのです。そこで、社会学が扱う問題について述べたいと思います。それは、「この社会は、なぜ今あるようにあるのだろうか」、「社会はどんなメカニズムで動いているのだろうか」、「この社会をもっとよくするにはどうすればよいのだろうか。(そもそもよい社会とはどんな社会なのだろうか)」といった問題です。その中には「社会」という言葉が何度も出てきましたが、その部分を、あなたが関心を持っているさまざまな「社会現象」や「社会問題」に置き換えてみてください。それが社会学が扱う問題です。それに対して、社会学は、社会調査などを通して実証的に考えていきます。現代社会におけるさまざまな「現象」や「問題」について「実証的」に探究してみたい人は、社会学分野に是非どうぞ。
Q:社会学は、高校までの「現代社会」や「地理」とは違うのですか。 A:はい。全然違うといってもよいと思います。確かに扱っている対象は、歴史的な事柄よりも現代の事柄が多いですし、地域の地勢や経済についても扱いますが、それにもかかわらず、違っていると言えます。 社会学が扱うのは、「この社会は、なぜ今あるようにあるのだろうか」、「社会はどんなメカニズムで動いているのだろうか」、「この社会をもっとよくするにはどうすればよいのだろうか。(そもそもよい社会とはどんな社会なのだろうか)」といった問題です。社会学は、この社会に関わる何らかの仮説を立てて、それを科学的に検証しようと試みます。高校の「現代社会」や「地理」の知識は、このような問題を解くための手がかりになるかもしれませんが、おそらくその程度に過ぎません。 社会学においては、上記のような問題を扱うさいに、ある「理論」や「視点」から見れば、その問題がどのように見えるかを考えることが重要であると考えます。この点においても、鳥瞰的に広く知識を身につけることを目指す「現代社会」や「地理」の科目とは違うと言えるでしょう。
Q:社会学分野は、どのようなことをするのですか。特徴的なことを教えてください。 A:社会学分野で特徴的なのは、何といっても毎年2,3年生が中心に行う社会調査でしょう。信大の社会学分野は、他大学の社会学部/社会学科/社会学専攻と比べても、実証的な社会学を強く指向しています。ですから、調査に出かけていくのは、信大社会学教育の中核とも言えます。 ここから、いくつかの派生的な特徴が生じてきます。2,3年生が協同して調査を行いますが、2年生のときは3年生から教えてもらうことが多いです。3年生になると、逆に2年生にアドバイスをしたりしながら進めていきます。そのため、全体として、学年を越えて仲良くなりますし、コミュニケーションやマネジメントの仕方が上手になっていきます。教員も学生との日々のコミュニケーションを大切にし、研究室全体のよい雰囲気作りに努力しています。 4年生の卒論のテーマは、かなり自由度が高いです。2,3年生のときに培った調査の力を使って自分の卒論を書き上げていきます。
Q:今まであまり社会学分野に行こうと思っていなかったので「社会学概論」を取っていませんが、大丈夫でしょうか。入ってから問題なくやっていけるでしょうか。 A:ははは...(笑) 正直ですね。高校の時に「心理学」が学びたいと思う人は多いのですが、「社会学」を学びたいと思う人は、残念ながら少ないです。だから、あなたも1年次に「心理学概論」か「社会心理学概論」を取ったのですよね。あるいは、信大人文学部特有の「文化情報論」に魅力を感じて「文化情報学概論」を取ったのかもしれません。図星でしょ。うちの学生たちも、多かれ少なかれそんな感じですので... (苦笑) しかしながら、大学生になって少し視野が広がると、「いや、心理じゃなくて社会かも」とかいう心境の変化が生じる人も出てきます。それはそれで結構なことで、したがって、このような質問もよくあります。 本当は、「社会学概論」を1年次に取ってくれていて、それが面白いと思ったからという理由で社会学分野を希望してくれる人がいるなら、それは私たち社会学分野の教員にとっては、涙がちょちょぎれて教員冥利に尽きますが、説明会やウェブサイトの情報から、「社会学ってちょっと面白いかも」と思って志望してくれる人ももちろん歓迎します。また、もし時間があったら、辻の木曜日2限の「社会学概論」にもぐりで聴きに来てください。そして、その一端かもしれませんが、社会学について、少しだけ理解し、納得した上で志望してもらうとよいのではないかと思います。 実際、「社会学概論」を2年次に取る社会学分野の学生もたくさんいます。むしろそういう人の方が多いかもしれません。1年次に取っておいてくれるに越したことはありませんが、社会学分野に入ったならば、2年生のうちに必ず「社会学概論」を履修してしまってほしいと思います。そのつもりでいてくれるのなら、これまでの経験からしても、大丈夫だと思います。ただ、2年生まで何もしないというのではなく、進級の面接のときまでに、自分で社会学の本などを読んで興味関心を高めておいてもらえればと思います。
Q:信大の社会学は、地域社会学に偏っている気がしますが、自分が関心のあるそれ以外の領域についても研究することができますか。 A:もちろんです。確かに、教育システムの中で、さまざまな地域に出かけていって地域で調査をするという方法が例年採られています。これは、2名の教員で効率的に教育を行うための工夫だと思ってください。社会調査法を習得させるためにはいろいろな方法がありえます。しかし、あれもこれもと提供することはできないので、2,3年生の間は、地域に関わり合いながら調査法を学んでもらうことにしているのです。 しかしながら、このようにして身につけた調査法は、別の領域でも活かすことができます。卒論のテーマは自由度が非常に高いです。個々人が設定したテーマにしたがって卒論研究を進めてもらいますが、そのさいに、2,3年生で学んできた各種の社会調査法が役立つのです。 また、2,3年生の間から、「社会学研究演習」において、各自の関心や進捗状況を報告し、教員からコメントを受ける機会があります。また、2,3年生の間でも、各教員に相談してもらえれば、いつでもその都度適切な指導を行っています。
Q:社会学分野では、担当の教員を決めないとのことですが、なぜですか。 A:社会学では、質問のとおり、特に担当の教員(指導教員)を決めることはありません。卒論についても、登録の関係上、便宜的に指導教員を決めますが、実質的には2人の教員がともに指導に当たります。これは、学生の持つ問題関心に対して、2人の教員が多面的にコメントを行うことによって、その学生本人が自らの問題関心に対して深く考察することを促すためです。 卒論に向けての演習科目のほかに、各教員が半期ずつ担当する演習もあります。これについても、どちらの教員の演習も自由に取ることができます。
Q:社会学か社会心理学か、社会学か文化情報論か、迷っています。 A:確かにこれらの分野とは、学問的な意味での近接性がありますので、迷うのももっともかもしれません。しかし、違いをはっきりとさせるならば、次のようなことが、およそ目安となるでしょう。 社会心理学との違いからです。違いの前に共通なことから言うならば、どちらも社会について扱っていることです。しかし、興味関心や視点が違います。社会心理学は、心理学の一分野であり、社会的な場における個々人の心理的要因――認知やパーソナリティなどの個々人の内的要因――の状態やその場での作用に関心の中心があります。また、社会心理学分野では、実験などの心理学的な方法論を学ぶことになります。 一方、社会学の方は、社会現象や社会問題を構成するさまざまな社会的要因――たとえば、社会制度・社会構造・社会ネットワーク・対人的相互作用などの個人の外部にある要因――がその現象や問題に対してどのように作用しているかを解明することに関心があります。また、社会学では、社会現象や社会問題に対する意識、人々の間に特定の意見が流布し支持される現象(世論、流行、投票行動)、階層意識(自分がどの社会階層に入ると思うか、また、それはなぜか)など――これらをまとめて「社会意識」と呼んだりします――も扱います。しかしその場合も、その意識に対して上記の社会的要因がどのように作用するかという見方をします。方法論としては、社会調査が中心となります。 ところで、辻准教授は、社会心理学会にも所属しています。これは、辻が社会意識など、社会心理学との相互乗り入れ領域について研究しているからです。人々の意識について社会(学)的な観点から研究したいという人は、受入可能です。
文化情報論との違いは、次のとおりです。文化情報論にも社会学の教員はいますが、文化情報論には他の学問領域の教員もいます。文化情報論は、そのような多領域性が特徴であり、いずれの領域にも共通した情報活用能力の育成を目指した教育が展開されています。 一方、社会学分野は、あくまでも社会学という1つの学問を深く追究します。そして、社会学の基礎教育や調査実習を通じて、現代社会とそこに生きるさまざまな人々に対する深い理解と寛容性、未来の社会を切り拓くための社会学的想像力をもった人材を育成することを目指しています。具体的には、講義科目での学習を通じて社会学的なものの見方や方法を会得し、調査実習でのインタビューや調査票調査(いわゆるアンケート調査)、卒論での実証研究を通じて、優れた人間性と豊かな社会学的想像力を養っていきます。また、多領域である文化情報論と比べて社会学が扱うテーマは狭いのかというと、社会学の学生たちが書く卒論のタイトルなどを見てもらえばわかりますが、テーマはかなり広範囲にわたっており、十分に広いと感じられると思います。現代社会に関わるほとんどあらゆる事柄を対象にしている社会学ですから、むしろ、これまでの卒論タイトル以上にいろんなことがテーマになる可能性があります。社会学分野では、学生のテーマに対して、2人の教員がそれぞれの見地から多面的にコメントし、各自の学びを深化させていきます。
Q:地域活性化に関心があるのですが、現場に介入するようなアプローチ(以前、文化情報論で中嶋先生が取られていたようなアプローチ)は可能ですか。 A:端的に言えばNoです。社会学分野で地域活性化にアプローチするとしても、現場に直接介入するようなアプローチは取りません。したがって、地域活性化について、どうしても現場介入をしたいということであれば、それは、社会学では無理だと思います。現場への介入をしたければ、NPO法人の取り組みに参加するなどして、お手伝いをするといったやり方を模索されてはいかがでしょうか。 社会学分野で地域活性化を扱う場合は、現実に行われている(あるいは、これから行おうとする)何らかの取り組みなどの効果について客観的な評価を行い、それらの結果をふまえて当該地域に何らかの提言を行うといったアプローチになります。しかし、そういった客観的評価をする前に、「ともかく現場介入だ!」とかいうのは海図のない航海のように思えますし、条件も違う地域なのに「他の地域で成功したやり方だから、そのやり方はここでも成功するはずだ」などと、誰が言えるでしょうか。われわれがすべきことは、客観的な評価を行って、それをもとに提言――どの要因をどのような方向に導くのが社会的効率を上げる(福祉を向上させる)と考えられるか――を行うところまでであり、あとは、その地域の住民なり行政なりに具体的な対応――要因を一定の方向に導くためにどのようなやり方がありうるかを考え実行すること――は任せればよいのです。他大学には、積極的に現場介入を行うタイプの研究者もいるのかもしれませんが、少なくとも信大の社会学教員2名のスタンスはこのようなものですので、そのようなつもりでいてください。
Q:先生は、どんなことを考えて学生の選考をするのですか。また、どんな学生に来てほしいと思っていますか。 A:一番大事なことは、学生がうちでできること、できないことを勝手に解釈して、変な期待をしていないかどうかを判断することです。そういう場合には、他のより適切と思われる分野を紹介するようにします。また、分野紹介の冊子の当分野のところに書いておいたような学生に来てもらいたいと思っています。こころざし、やる気、集団活動のできる人とでもまとめられるでしょうか。 また、こちらもご覧ください。
Q:ここに載っていること以外の質問があるのですが... A:辻准教授まで、メールでお尋ね下さい。 (リンクをクリックし、そこに現れる単語2つを半角でタイプしてください。単語と単語の間は半角スペースを入れてください。)















