6. ゼミ活動

英語学ゼミナール研究発表会

10月12日の朝から、英語学ゼミでは秋の研究発表会が開かれました。

 

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まずは、4年生による卒業論文研究中間発表が19本!
英語の表現や文法に関する研究、歴史的に英語の語彙の変遷を辿る研究など、さまざまな分野に及びます。

 

1 “A Study on English Verbs: Start and Begin”(startとbeginの違い)
2 “The Differences between CAN and May.” (canとmayの違いについて)
3 「使役動詞 force, compel, oblige」
4 “Refusals in English and Japanese.” (日英語の「拒絶」の表現について)
5 “A Study of Quantifiers” (anyとaの使い方の違い)
6 “Adverbial ‘much’ and ‘very’.”(veryとmuchの使い方について)
7 “‘You Know' as a Discourse Marker.” (you knowという表現は談話標識、という考え方)
8 “A lot of and Many, Much.” (英語の「多い」という表現の歴史)
9 “A Study on Onomatopoeia in English and Japanese”(日英語の擬態語の作り方)
10 “If and Whether.” (ifとwhetherはおんなじか?)
11 “'Need' as a Modal Auxiliary and a Full Verb.”(助動詞としてのneedの使い方)
12 “A Study on Irony.” (皮肉を表す日英語の表現の違いについて)

 

ここで一度休憩をとってから・・・

 

13 「withの多義性」
14 「mustとhave toの用法・意味の違いについて」
15  “Principles of Negative Prefixes.”(否定を意味する接頭辞 dis-, un-, non-について)
16  “The Semantics of ‘Shadow’.” (「影」の意味論的解釈)
17 “Modality of Exclamatory-Inversion” (感嘆文の倒置表現について)
18 “The Semantics of So” (Soという語の意味論)
19  “A Study on the Preposition for” (前置詞 for に関する研究)

 

と、とにかく目白押しです。
4年生の発表はパワーポイントをフル活用して英語で行います。
原稿を書くのもよい勉強になりますね。

 

その後、2,3年生のグループ発表が7つ続きました。

 

1グループ "What is Mickey Mouse"という、英語と日本語の俗語の研究
2グループ 「英語学っぽいみたいらしいよ」 「ぽい」についての研究
3グループ 「『ちょっと』について」
4グループ 「『鯨構文』について」
5グループ 「適当な適当:適当を適当に考えよう」
6グループ 「Euphemisms: 婉曲語法はどうやってできる?」
7グループ 「引いてダメなら取ってしまえ!」:「引く」と「取る」の意味!

 

こちらはそれぞれ面白い発表で、聴衆の興味を引くようなイントロダクションに続いて問題を指摘しながら、これまで日本語や英語に関してどのような研究がなされたのか、批判的に研究論文や文献を読んだ結果を発表します。

 

結論には、将来の日本語の表現まで予言するグループもいくつかあるなど、みんな一生懸命勉強した成果を大胆かつ意欲的に発表する熱の入れようを感じます。

 

この発表に基づいて、来年の2月には、例年通り、松本市内で一般の聴衆を前にした英語学フォーラムが開催され、そこでは4年生による卒論研究の最終発表や、今回の発表で優れた評価を得たグループによる更なる発表も行われる予定です。

 

英語を研究したい、英語を極めたいと思う1年生諸君にも、英語(そして日本語)を研究する楽しさを知るためにも、是非いらして下さって、後輩としてあとに続いて貰えたら、これに勝る喜びはありません。

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