学生生活

学生生活 (no.2) : 斉藤千恵 (2004年度入学)

私は現在、ロシア・ウラジオストク極東大学に留学しています。今年9月にウラジオストクに来てから、約2ヶ月半。ロシアでの留学生活を紹介したいと思います。

○ウラジオストク

ロシアは、「日本から最も近いヨーロッパ」と言われています。中でも極東に位置するウラジオストクは、新潟空港から飛行機で1時間30分の距離に位置しています。

○学校

極東大学付属のロシア語学校に通っています。ロシア語学校は留学生の為の学校で、主に日本、韓国、中国、アメリカからの留学生が学んでいます。授業は少人数(10人以下)で行われており、先生はすべてロシア語を使って説明します。学生はすべてロシア語で受け答えしなければなりません。このように、どうしてもロシア語を理解して、ロシア語で話さなければならない環境ですから、語学の上達が早くなるというわけです。私のグループには日本人、韓国人、中国人がいます。時々先生が「日本ではどうですか?」と、それぞれの国の文化や習慣について問うことがありますが、その度にロシアの文化はもちろん、韓国や中国の文化について考えさせられ、新たな発見をすることもしばしばです。またスポーツ大会や各国の伝統文化発表会など、文化交流の機会が多く、留学生活はとても充実しています。

○生活

大学の敷地内にある寮で生活しています。部屋にもよりますが、私の部屋はとてもきれいです。私の住む階の住人は、9割以上がハルビンから来た中国の学生です。ウラジオストクには学生に限らず中国人がたくさんいます。ロシアに居ながらにしてまるで中国に来た気分です。ところで、ロシアと聞くと、旧ソ連時代の「モノがない」、「お金を先払いしてから品物をもらう面倒なシステム」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?しかしそれはもう過去のことです。スーパーマーケットには様々な商品が並び、市場はまるで日本のデパートを思わせるような品揃えです。まだ真冬にはなっていないので、真冬のロシアのことは知りませんが、今のところ建物の中は暖房がよくきいていて、薄着で過ごせます。11月のロシアでは地方によってかなり温度差があります。ウラジオストクは+3℃前後ですが、シベリアのほうでは‐30℃近くまで冷え込むようです。

○最後に

私は是非とも本場でロシア語を学びたいと思い、ロシアに渡り、現在に至っています。ロシアでは楽しいことも多いですが、時には不安や不便さを感じることもあります。しかし、考え方を変えれば、これこそ海外ならではの、日本では味わえない醍醐味だと思います。「海外での生活はその人に大きな影響を与える」と言われますが、よい経験も苦い経験も、その人の人生における財産になるのではないでしょうか?学生時代に海外に飛び出して、学びたいことを思いきり学ぶのもいいと思います。

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