お知らせ・報告

20181120中国語サロン スマホケースは包か套か壳か

Gさんご提供の“旗袍手机套”

この日の中国語サロンは、学生、院生、参加いただいているネイティブ非常勤講師の先生方等、全部で11人参加でした。

市民開講参加のGさんが、以前中国で働いていたときにいくつか入手したという“旗袍qi2pao2”=チャイナドレス形の携帯電話カバーを持参して来てくれました。「ガラケーのだけどね」とGさんは仰っていましたが、小ぶりのスマホも入りそうな大きさです。1年生A君が「これは“手机包”と言うんですか?」と質問、それに対しネイティブのL先生が「“包bao1”だと大きすぎる感じ、これは“手机套shou3ji1tao4”と言います」と回答しました。“包”は“书包shu1bao1(かばん)”“钱包qian2bao1(さいふ)”“背包bei4bao1(リュックサック)”のように、中に何かを入れるための道具を指す言葉なので、携帯電話にぴったり沿うカバー状では“包”と呼ぶほどの大きさはないと認定され、“套tao4”が相応しいと見做されるようです。
タブレットで“手机壳ke1”と検索すると、中国通販サイト等に掲載されているスマホをぴったり嵌め込む形のプラスチックスマホケースが出てきますので、それをA君に示すと、「僕のは“手机壳”です」と言葉の違いに納得したようでした。“壳”=「殻」ですから、布カバーとは違う硬いものであるという意味がはっきり伝わります。日本語ではどうしても「ケース」「カバー」など外来語が専らですが、中国語は漢字の意味を活かしてスマホケース・スマホカバーを示す語彙を作りだしていることがよく分かります。

◎中国語サロンは毎週火曜昼休み(12:10~13:00)、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。

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