お知らせ・報告

20180612中国語サロン 荷花酥をいただきます

杭州出身のW君お手製の“荷花酥”

この日の中国語サロンは、学生、院生、参加いただいているネイティブ非常勤講師の先生方等、全部で11人参加でした。

時折参加者の方々による手作りクッキーやケーキが提供されるこのサロンですが、今回交換留学生のW君がお手製の“荷花酥”を持参してくれました(画像参照)。中身は“豆沙馅”=小豆餡、外側の“酥”=パイ生地部分は甘さを抑えてありシンプルな味わいでした。食紅で色づけされているところが赤を貴ぶ文化を持つ中国らしいなと感じさせます。白色の方も内側に赤い“酥”生地を用いていて、対照的な色合いになっています。
2年生Oさんが“荷花酥”を「いただきます」と言って食べようとして、「いただきますって中国語で何と言うのですか?」と中国人非常勤講師L先生に質問しました。L先生が“那我吃。”=「では私食べます」ぐらいの言い方をしますと説明すると、Oさんは「いただきますがないんですか」とへ~っと驚いたような顔をしました。日本語の世界では「いってきます」「おかえりなさい」「いただきます」「おやすみなさい」等々の定型挨拶表現が存在しますが、それらが別の言語でも存在しているとは限りません。中国語は日本語に比して定型挨拶表現が少ないというのが定説でして、「いただきます」を用いる場面では“那我吃。”や““那我不客气了。”=「では遠慮しません」といった表現を用いるなど、その場に応じた表現を組み立ててコミュニケーションをします。日本語の中に存在する「いただきます」と中国語の世界でいくら探そうとしても存在しませんので、自分の中にある中国語の語彙・文法知識でどう表現を工夫して組み立てるか、その臨機応変さを身につけるのが中国語の学習では大事なことです。

◎中国語サロンは毎週火曜昼休み(12:10~13:00)、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。

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