お知らせ・報告

20180522中国語サロン 年齢・以上以下・日本の中華料理のこと

この日の中国語サロンは、学生、留学生、参加いただいているネイティブ非常勤講師の先生方、市民受講の方等、全部で8人参加でした。

年齢の言い方が話題となり、市民受講生であるKさんが「中国の人って生まれた時点で1歳というのは本当?」と質問しました。それに対し中国語ネイティブ非常勤講師のL先生や留学生のZさん揃って「はいそうです」という答。日本語では「数え年」と呼ばれる年齢の数え方ですが、もはや数え年は日本では使われない傾向が強く、満年齢で考えるのが一般的です。しかし中国では年若いZさんでも数え年で考えるのが一般的とのこと。満年齢は中国語で“周岁”と言い、それに対し数え年は“虚岁”と言いますが(リンク参照)、後者は余り耳にしません。中国で“年龄”“年纪”と言えばそれが“虚岁”とイコールになるわけですから、言語表現としては法的に必要とされる場面で“周岁”が登場しますが、“虚岁”を殊更に用いる場面は少ないのかもしれません。じゃあ「○○歳以上は割引」といった場面ではどちらを言うのか?という質問がでましたが、それに対しては“周岁”“虚岁”自分にとって都合の良い方で主張するだろう、但し必要とあれば身分証明書で決着をつけるというのがL先生の説明でした。また“以上”“以下”という語も悩ましいところがあって、日本語では算数教育で「20以上」「20以下」なら20を含み、「20より上」「20未満」では20を含まないという全国共通理解がありますが、中国語では“以上”なら含む感じだけど“以下”は含まないかなあというのがネイティブお二人の答でした。

後半は日本での中華料理の話になり、昨年1年間中国留学をしたO君が、東京の神保町と池袋の中華料理は本場に近い本格的な味で美味しいと語ってくれました。池袋の方には“肉夹馍”まで売っているとのことで、バリエーションも随分増えたものだなと感心させられました。私が学生時代だった大昔に池袋西武地下で“肉饼”が売っていて、すごく美味しくてしばしば買って持って帰っていたのですが、長続きせず1年半程度で売り場がなくなってしまった残念な記憶を思い出しました。社会情勢の変化と外国料理の定着は実は強くリンクしているものです。すると埼玉県出身のFさんが、川口市で働く中国人が今急増していて、中国の食料品店や料理屋も増えて、中華街が新しく出来つつあると紹介してくれました。川口市で本格中華料理屋がどのように成長していくか今後が気になります。

◎今年度の中国語サロンは毎週火曜昼休み(12:10~13:00)、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。

ページの先頭へもどる