お知らせ・報告

20180424中国語サロン 「クレオパトラ」はどう言うか

この日の中国語サロンは、学生、交換留学生、参加いただいているネイティブ非常勤講師の先生方、市民受講の方等、全部で12人参加でした。

楊貴妃が話題となり、中国のネットでどう説明されているか確認するため百度検索すると、“杨玉环”の名前で百度百科に掲載されています。2年生のKさんが「これ何ですか?」と尋ねるので「玉環」が楊貴妃の本名だと答えました。日本語では「楊貴妃」という「姓+妃のランク付け」表記が専ら一般的に知られていて、彼女のパーソナルネームまで知る人はなかなかいませんので、それでギャップを感じるのだと思います。

世界三大美女と言えば楊貴妃とクレオパトラと小野小町かなと学生たちから話が出ましたが、小野小町と言ったところで外国の人にはなかなか理解してもらえないでしょう。クレオパトラって中国語で何というのですか?と中国語非常勤講師のL先生に尋ねたところ、L先生も全然分からないとのこと。仕方ないので“埃及(エジプト) 女王”をキーワードに百度検索すると、“克利奥帕特拉(七世)”とヒットしました。クレオパトラの音を漢字に映したのがこの表記ですが、これを目にしてもやはりL先生やまた交換留学生であるW君にとっても分からない、使ったことがない表現だとのことです。中国語では“埃及女皇”という言い方が一般的で、クレオパトラの名を音訳表記した“克利奥帕特拉”は知名度が相当低い模様。中国語の外来語表記において、音訳より漢字の意味を活かした意訳が中国語社会に馴染みやすいという性格は比較的知られていると思いますが、人名・固有名詞においてもその傾向は変わらず顕著だということです。楊貴妃の名を知らない日本と、クレオパトラの名を知らない中国と、その錯綜ぶりが面白いなと感じた回でありました。

◎今年度の中国語サロンは毎週火曜昼休み(12:10~13:00)、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。

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