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20171106中国語サロン 柿とピーナツ、「どこに行くの?」

上画像:Kさんから提供いただいた柿 下画像:Gさんから提供いただいたベトナムのピーナツ菓子「tien」は“甜”に相当する語とのことです

この日の中国語サロンは、学生、院生、参加いただいているネイティブ非常勤講師の先生方等、全部で7人参加でした。

この日は市民受講のKさんが自宅で採れたという柿を持参してきてくれましたので皆でいただくことにしました。渋柿を渋抜きして、皮を剥きカットして冷蔵庫で冷やしてきたもので、実に爽やかな旬の味わいでした。非常勤講師のL先生が日本に来て間もない頃、渋柿を知らずに買ってそのまま食べたらひどい味だったという思い出を紹介してくれました。ちなみに「渋抜き」は“脱涩”“去涩”のように表現するようです。今回新規参加の交換留学生Hさんが言うには、日本は果物が高くてなかなか買う気にならない、これが初めて食べた日本の果物だということでした。また中国では平べったい干し柿が一般的で、新鮮な生の柿は食べたことがないということでした。また“柿子吃多了,有毒性”=「柿は食べ過ぎると毒だ」という言い回しも紹介してくれました。ただどれだけの量食べると毒なのか?ということについてはHさんも分からないとのことでした。中国では色々な食べ物についての“热性”“凉性”“有毒”といった情報が、親から子へ口伝で教えられており、これもその一つなのでしょう。日本では石田光成の「柿は痰の毒」逸話が知られていますが、家族間で伝えられる食べ物の特性情報とは趣きが異なる感があります。冷蔵庫で冷やした柿なのでL先生に気にならないか尋ねたところ、柿は冷やすとおいしいし問題ない、ただお茶は熱いものでないとねとのコメントでした。

この日は同じく市民受講のGさんからベトナム旅行のお土産として、ピーナツ菓子も提供いただきました。そんな中でGさんからある意味中国人の伝統的な挨拶言葉としての“吃饭了吗?”=「ご飯食べた?」は今も使われているのか?という質問がありましたが、L先生やHさんたちの感覚としてやはり使う人は少なくなっている、今は“去哪儿?”=「どこへ行くの?」が一般的ということでした。それを聞いたKさんは「私がどこに行くか、あなたには関係ない」と言いたくなると感想を口にしましたが、挨拶言葉と情報を求める質問文とが明確に分かれている日本語に対し、日本語ほど挨拶言葉が決まっておらず何気ない質問文を使って知り合いに声をかける行動が挨拶となる中国語との文化の違いがそう感じさせるのでしょう。答は“出去一下”=「ちょっと出かけてくる」が無難だとのことです。

◎中国語サロンは毎週月曜昼休み(12:10~13:00)、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。

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