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20171016中国語サロン 月饼と瓜子(続き)

左:カットされた“果肉凤梨月饼”、“双黄鲍鱼月饼”、“玫瑰豆沙月饼”(前回10/2撮影) 右:中国の有名食品メーカー恒康の“甘草西瓜子”

この日の中国語サロンは、学生、院生、市民開講参加者、参加いただいているネイティブ非常勤講師の先生方等、全部で8人参加でした。

祝日を挟んで2週間ぶりの中国語サロンですが、月餅は日持ちしますので前回の続きです。“双黄鲍鱼月饼”は前回で食べ切りましたが、“玫瑰豆沙月饼”と“果肉凤梨月饼”の残りをカットして皆でいただくことにしました。“凤梨”は台湾土産でもよく使われるパイナップルで、それを餡にした甘い味の月餅。“玫瑰”とはバラのことで、日本漢字では「薔薇」表記が一般的です。相当以前の「発毛剤リアップ」TVCMで「メイグイファ(玫瑰花)」「マイカイ(玫瑰)エキス」という単語がナレーションにあったのを私は記憶しているのですが、要するにどちらも同じバラ科の植物を、中国語と日本語音読みして名付けしたエキスということです。であるからして“玫瑰豆沙”はバラの香り付けをされた小豆餡ということですが、あまり香りが強くなく、少し風変わりな餡入り月餅です。非常勤講師L先生が“豆沙馅”と言えば大抵「漉しあん」を指すんですよねと何気なく口にしました。そう言えば日本で小豆餡と言えば「漉しあん」か「粒あん」か好みが明確に二派に分かれますが、中国の点心・菓子で「粒あん」に出会った記憶がありません。中国の小豆は皮が硬いのでしょうか。
中国研修旅行土産の“瓜子”第二弾は“甘草西瓜子”、カンゾウで風味付けされたスイカの種です。日本でスイカの種といえば、基本的に真っ黒で画像よりやや細長くて小さいのですが、これは食用なので親指の爪ぐらいの大きさがあります。前回10/9の“瓜子”はヒマワリの種でしたが、それ以外にも植物の種子でおやつになる物を広く“瓜子”と称します。ヒマワリの種は指先でも簡単に剥けますが、この中国の食用スイカの種は殻が硬く、到底指と爪では剥けません。奥歯で縦に噛み割るようにして、ようやく中身を取り出します。L先生からはこれは“难吃”ですねと残念な評価をいただきました。味自体は悪くないのですが、ヒマワリの種が“瓜子”の代表格として扱われている理由は中身の出しやすさにもあるようです。

◎中国語サロンは毎週月曜昼休み(12:10~13:00)、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。

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