お知らせ・報告

20161122中国語サロン 「七三分け」の違い

この日の中国語サロンは市民開放授業受講者の方を含め8人参加となりました。   22日早朝に東北地方で大きな地震があったことが先ず皆の話題となり、“震级”はどれくらい?とネイティブのL先生から質問がありました。地震の大きさを示す単位には「震度」と「マグニチュード」の両方が日本では普通に用いられていますが、“震级”はさてどちらだったっけと確認したところ「マグニチュード」の方でした。日本の「震度」に相当するものとして“震度”“烈度”といった表現があるようですが、L先生やまた同じくネイティブである研究生のJさんやLさんいずれも地震の大きさを示すものとしては“震级”を専ら用い、「震度」と「マグニチュード」を区別して考える感覚はあまりないとのことでした。中国にも時折大きな地震が発生しますが、発生数は日本より少ないため、そこから教育の仕方やメディアの報じ方も異なってくるその影響だと思われます。

  市民開講参加者であるMさんが中国には「独身日」というのがあるらしいけど本当?と質問をして、11月11日が1並びであることからそのように付けられ“光棍节”という言い方もあるとJさんが説明してくれました。“光棍”は以前は独身男性を指す語でしたが、現在は男女問わず使う単語になっています。11月11日については“双十一”という言い回しも定着しているようです。この日は中国のネットショッピングで“打折”=割引・安売りが盛んに行われ、中国国内の“爆买”を引き起こしているとのことですが、この手合いの投げ売りには自ずと質の悪い商品が扱われるので自分は利用しないともJさんが追加説明してくれました。12月12日も“双十二”として同様の商業活動が行われるということです。歴史的には西安事件が起きた日でありますが、今時の中国社会では新しい意味合いが発生していることが分かります。

“平(齐)刘海”“三七分刘海”“二八分刘海”

  3年生の参加者K君から中国語による髪型の言い方の質問が出て、画像は研究生のLさんがその説明で書いてくれたものです。日本語で言うところの「ぱっつん前髪」は“平刘海”あるいは“齐刘海”で、前髪を分けたのは“三七分刘海”“二八分刘海”のような言い回しがあるとのこと。“刘海”は「前髪」に相当する単語です。日本語で「七三分け」と言うのとは語順が逆ですね。 日本において「七三分け」はいかにも前髪を櫛で梳かしてきっちりと分けた若者受けしないイメージが強く、また専ら男性の髪型を指すと相場が決まっていますが、中国における“三七分刘海”は男女の区別なく用いることができ、またその前髪の分け方も日本でイメージされるものよりずっと自然でファッショナブルな感があります。日本の「七三分け」には独特なステレオタイプイメージが植えつけられ、一方中国の“三七分刘海”はニュートラルな扱いを受けている表現だという感覚があります(リンク参照)。 ◎中国語サロンは毎週火曜昼休み、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。  

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