お知らせ・報告

20161025中国語サロン 「興味はあるが参加しづらい」声に

≪四角号码新词典≫ごく小ぶりの字引です

この日の中国語サロンは市民開放授業受講者の方、また新しく参加してくれた中国語ネイティブの研究生Lさんを含め9人参加となりました。 中国語ネイティブが4名・日本語ネイティブが5名というかなり拮抗した、贅沢な人数構成となりました。Lさんは江西省出身でして、その地方の名物についてLさんを囲んでの話題となりました。   画像は話のタネになるかなと持参した手持ちの≪四角号码新词典≫、私自身が学生時代に使っていたことのある古い字引きですが、“四角号码”という漢字の四隅の形態・パーツを10に分類して数字を振り、4桁の数字として漢字を配列・検索するというものです。若い研究生のJさんはこの手合いの辞書は見たこともないし、そもそも“四角号码”という“查法”=辞書・字引の調べ方なんて知りませんでしたとのこと。L先生やC先生はさすがにご存知でしたが、≪辞海≫のような大型の辞書を引くぐらいのレベルでないとなかなかこういう“查法”に接することはないねという話でした。  

そこから大学教育の姿勢について日中の違いが話題となり、しばしば言われることでありますが、中国では教授が講義する内容を学生がひたすらノートを取り続けひたすらそれを覚える形が主で、日本は中国に比べて自分で物を考えさせるやり方が多いというのがL先生・C先生に共通する意見でした。中国の教育は型を重んじる性格が強いですから、徹底した反復練習など外国語習得等々について有利に働く面も少なくないですが、自発的にあれこれ試行錯誤させ考えを伸ばしていく面は弱いのではというのが、両方の教育を実際に体験したネイティブからの感想です。  

本日午後は教授会があり、その中で外国語サロンについての学生対象アンケート結果が紹介されたのですが、その中に「興味はあるけれども、参加しづらく感じる」という声がやはりあるということです。信大の学生たちに外国の言葉・文化・物事の見方考え方にいろいろ触れる機会を増やしたいという企画で始められた外国語サロンでありますが、いわば常連のような形で参加している人はいいけれども、そうでない人にとっては敷居が高く感じられる面があるのも無理ないことかもしれません。 椅子の数など準備の仕方も今後少し見直すとして、興味があるけど中国語サロンに参加するきっかけをつかめないでいる方がもしいましたらば、集まりの中の年長者である私(伊藤加)やL先生に目線を送るなり、少しでもそれと気付かせていただければ喜んで対応いたします。      ◎中国語サロンは毎週火曜昼休み、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。  

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