お知らせ・報告

20161011中国語サロン 真心话大冒险

サロン準備光景、奥に着物・袴の展示があります

この日は人文ホールで卒業式用の着物・袴展示会がありましたので場所を少しずらしての実施、市民開放授業受講者の方を含め8人参加となりました。
 
市民開講授業を聴講されているMさんから中国の病院についての話題が出まして、研究生Jさんから今時の中国病院事情について説明してもらいました。中国はとかく「病気になってもお金が無いと診察してもらえない」というネガティブイメージが抱かれがちですが、今は中国でも3割負担で済む社会保険制度が広まっていて、受診するのに敷居が高いという感じはそれほどないようです。地元の“镇医院”→“市医院”→“省医院”といった順に病院規模が大きくなりますが、いずれも社会保険適用。また“社区医务室”といった、町中の診療所に相当する小規模医療施設で診察を受けると多少受診代が安いとか。但し公営でない個人病院は保険不適用、割高であってもどうしてもここで治療してもらいたいという患者が足を運ぶわけで、ここが日本と中国の違いです。

ネイティブとして参加いただいているC先生から多音字(読み方を複数持つ漢字)についていくつか解説いただきましたが、「小学生の時、学校の先生から“和”には5つの読み方があると言われてすごく驚いた!」という思い出話をしてくれました。
中国語の“和”にはhe2、huo2、huo4の読み方があり、それらは日常よく使い知っていたけど、麻雀(中国語では“麻将”)の「上がり」を意味する“和了hu2 le”は知らなかったよと、当時の実感を込めて語ってくれました。もちろんいかな中国と言えども、小学生では麻雀用語を知らなくて当然ではありますが。
  
その麻雀用語から市民聴講のMさんから中国で見た全自動雀卓の話が出たり、老人が集まる場所に雀卓を置くとうるさくて敵わないとか、地方地方で麻雀のルールが違うとか、またトランプのようなカードタイプの麻雀も中国で流行っており場所もとらず“洗牌”(麻雀パイを混ぜる、カードをきる)にも便利という話題になりました。

またトランプについて、中国では“扑克牌 pukepai”と呼ぶほどに「ポーカー」が遊び方としては定番ですが、もちろん神経衰弱や七並べやババ抜きなどの遊び方も存在します。ただそれらについてはネイティブで参加いただているL先生が“那是孩子玩儿的”=子供の遊び方だと即座に断言されていて、日本では子供から大人まで共通して普通にする定番の遊び方なのにギャップがあるものだなと感じました。これはL先生独自の感覚か、それとも中国人全般に共通した感覚なのか、興味深いところです。
ちなみに日本でポピュラーなトランプの遊び方である「スピード」は、中国では見たことがないとL先生がおっしゃっていました。

そこから続いて中国のゲーム事情の話になりまして、研究生のJさんが中国の大学で友達とよくしていた遊びで“真心话大冒险”というのがあると教えてくれました。“真心话”は「本当の、嘘偽りのない話」ぐらいの意味の言葉ですが、その遊び方は大勢が集まって円座になっている中で横倒しにした瓶などをルーレット代わりにして回し、瓶が指した人間に対して「好きな人は誰か?」といった“真心话”を語らせる、もしくはちょっと嫌な事・難しい事をやらせる“大冒険”といった、「王様ゲーム」+ちょっとした罰ゲームが一緒になったような集団での遊びということです。若者のゲームは、国が違っても似ているところがあるし、また似ている中にも相違点が存在するものですね。

雪○宿と、某水族館のクッキーとおまけフィギュア

画像は御茶請けの一つにL先生からいただいたお馴染み「雪○宿」。研究生のJさんが「これ子供の頃からよく食べていて大好きです」と言い、数年前に来日したのにおかしいなと思ったら、中国で“旺旺雪饼”という似た商品があるとのこと。旺旺は中国の有名な食品メーカーですが、説明によるといわゆるパクリではなく、日本の企業と提携して作られた商品とのことです(リンク参照)。

◎中国語サロンは毎週火曜昼休み、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。

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