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生物・食料科学専攻博士課程1年の川口 耕一郎さんが第86回日本生化学会大会において「鈴木紘一メモリアル賞」を受賞

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2013年9月11日(水)~13日(金)、パシフィコ横浜で開催された第86回日本生化学会大会において、信州大学大学院 総合工学系研究科 生物・食料科学専攻博士課程1年の川口 耕一郎さん(藤井 博研究室 )が、「鈴木紘一メモリアル賞」を受賞しました。この賞は、同大会の一般口頭発表の演題の中から、研究成果と発表の両方に優れた若手研究者に授与される優秀プレゼンテーション賞です。

 

この研究は、ヒト前立腺癌細胞におけるFABP5(癌細胞の増殖・転移促進に関与している上皮細胞型脂肪酸結合タンパク質)遺伝子の発現制御機構を解析し、悪性前立腺癌細胞 (PC-3) では、FABP5遺伝子プロモーター領域のDNAメチル化レベルが正常前立腺細胞 (PNT-2) と比較して低下している(脱メチル化)しているために、癌細胞ではFABP5の発現が著しく亢進していることを初めて明らかにしたものです。本研究成果は、癌の転移促進遺伝子FABP5の発現が、癌細胞特異的なエピゲノム修飾によって活性化されていることを示したもので、当該分野で高い評価を受けました。

 

受賞対象となった研究発表は以下の通りです。
「ヒト前立腺癌細胞におけるFABP5遺伝子のエピジェネティック制御機構の解析」
1川口 耕一郎, 2木滑 歩,3鈴木 俊介,1,2藤井 博
(信州大院・1総合工学系研究科, 2応用生命科学専攻, 3近未来農林総合科学教育研究センター・エピゲノミクス部門)

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