伊那谷アグリイノベーション推進機構設立準備会 第2回シンポジウム

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パネルディスカッション
パネルディスカッション
開会挨拶(牧野飯田市長)
開会挨拶(牧野飯田市長)
左から石田下伊那地方事務所長、青木上伊那地方事務所長
左から石田下伊那地方事務所長、青木上伊那地方事務所長
基調講演(半田東京工業大学教授)
基調講演(半田東京工業大学教授)
基調講演(山田信州大学准教授)
基調講演(山田信州大学准教授)

12月18日、伊那谷アグリイノベーション推進機構設立準備会(以下、同準備会)の第2回シンポジウムが、飯伊地域で推進しているメデイカルバイオクラスター活動のキックオッフシンポジウムも兼ねて飯田女子短期大学講堂に於いて開催されました。飯田市長、伊那市長、下伊那及び上伊那地方事務所長をはじめ、企業、教育研究機関、各種団体など幅広い分野から、約280名のご参加をいただきました。

 

伊那谷アグリイノベーション推進機構は、「地域のニーズと信州大学農学部が蓄積してきた様々なシーズ(知のノウハウ)を結びつけ、伊那谷の地域発展を目指しています。

 

シンポジウムではまず初めに、中村信州大学農学部長より、伊那谷アグリイノベーション推進機構の構想、ビジョン、機能案、研究シーズ紹介や地域連携の可能性、他大学や医農連携・協働の可能性などについて説明があり、その後、同準備会向山会長を座長に、石田下伊那地方事務所長、青木上伊那地方事務所長による「行政から機構・信大への期待」と題して提案が行われました。また、地域の特性に着目した実用的組織で具体的な取り組みによる付加価値の付与、個別な取り組みのみでなく、総合的戦略的連携による取り組みや学外との連携による地域貢献を期待したい旨のご意見がありました。

 

続く基調講演では、お二人のご講演があり、東京工業大学の半田教授は「天然物ケミカルバイオロジーの最先端」と題し、アフィニティビーズ技術の開発とそれを活用した研究やサリドマイド催奇性の原因因子の発見について、詳細なデータとともに紹介されました。一連の研究成果である「FGビーズ」は多摩川精機(株)にて実用化され販売されています。

 

信州大学農学部の山田准教授は「マツタケに代表される菌根菌の人工栽培」と題して講演しました。マツタケのシェアは長野県が国内トップで、伊那谷が一番多い。菌根性きのこ類の栽培化は世界的に未だ基礎研究の段階であるが、伊那谷は森林資源に恵まれ、材料入手、現地試験が行える数少ない立地条件下にある。信州大学農学部は多くの菌株を保有しており世界トップレベルの研究を行っている。研究推進のための財政的課題はあるが、科学的な知見、栽培技術、人材等の提供による産学連携への意欲が示されました。

 

また、「生命科学、食品科学と地域産業」をテーマに半田教授、山田准教授のほか、旭松食品(株)村澤氏、多摩川精機(株)羽生氏、みなみ信州農協共同組合きのこ部桜井氏5名のパネラーによるパネルデイスカッションが、中村信大農学部長を座長として行われ、活発なディスカッションがありました。

 

最後に、今後の展望に向けて、多摩川精機社長の萩本氏、駒ケ根市産業部長の新山氏及び同準備会向山会長で対談が行われました。萩本氏からは、今後は分科会を作って進めていく提案がなされ、第3回シンポジウムが予定される駒ケ根市の新山氏からは、ゴマや大豆の無農薬栽培、機能性食品としての販売、“農”と“食”の連携、6次産業化をテーマとした信州大学農学部の研究内容紹介などの提案がなされ、また向山会長からは伊那谷アグリイノベーション推進機構設立に向けたロードマップ作り、信州大学からの情報発信についてご意見がありました。

 

2012年3月以来、企業、各種団体及び行政機関から様々なご支援・ご協力を頂き伊那谷アグリイノベーション推進機構設立に向けて準備を進めております。シンポジウムの開催、企業訪問などによる地域ニーズの探索とシーズのマッチングを試行錯誤しながら進めて来ましたが、まだ道半ばです。伊那谷地域の皆様のご期待に添えるよう、さらなる前進を続けてまいりますので、一層のご支援をお願い申し上げます。

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