大学院生の江田慧子さんが日本環境動物昆虫学会奨励賞を受賞
平成23年11月12日(土)に宮崎市で行われた第23回日本環境動物昆虫学会年次大会において、大学院総合工学系研究科博士課程2年の江田慧子さんが、「オオルリシジミなど里山環境に生息する絶滅危惧種シジミチョウ類の保全・保護に関する生態学的研究」で2011年日本環境動物昆虫学会奨励賞を受賞しました。
日本環境動物昆虫学会奨励賞は、環境動物昆虫学の進歩に寄与する優れた研究業績をあげ、将来の発展を期待されると認められる40歳未満の会員に贈られる賞で、各年度につき1件授与されます。
江田慧子さんは、現在、農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター昆虫生態学研究室に所属しており、長野県安曇野においてオオルリシジミを回復するための生態学的研究を行い、すでに10編の原著論文を発表しています。特にメアカタマゴバチによる卵寄生と昔から里山で行われてきた野焼きの関係を実験的に証明したこと、さらに室内飼育実験によりオオルリシジミの2化成虫が出現する温度・日長条件を明らかにしたこと等、今までの人工飼育上の問題を解決したことが評価されて受賞につながりました。