信州大学農学部動物生理学研究室 Lab of Animal Physiology , Shinshu University

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研究内容

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 動物の体をつくる様々な組織は、独自の発達機構や恒常性維持システムを持っています。神経はどのようにして情報を伝達するのか?筋繊維はどのように発達するのか?生命現象に対する多数の問いが、今日まで生体内に対する理解を深めてきました。そして、多数の生理学的知見が再生医療や疾患治療、畜産業の応用に役立てられています。動物生理学研究室では生命現象の分子機構に着目し、組織構成単位の細胞から実験動物まで幅広い観点から研究を行っています。機能性食資源の探索や、乳腺・筋肉などの分子基盤解明が未来の食を創造します。

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動物生理学研究室で主として取り組んでいるテーマは以下の通りです。

・神経変性疾患に関する研究

 超高齢化社会を迎える我が国において、加齢性疾患の一つである神経変性疾患(アルツハイマー病等)の増加が指摘されており、今後神経変性疾患の予防法開発は極めて重要な研究課題の一つと考えられています。そこで主にショウジョウバエモデルを用いて、軸索変性の分子メカニズム解明や疾患予防因子の同定を目指しております。


・乳腺機構の分子メカニズムの解明

 乳腺組織における、ドラスティックな発達、分化および退行のサイクルの制御機構は未だに不明です。この制御機構が逸脱することにより、人の乳癌発症や乳牛の乳量減少・繁殖障害に繋がると考えられています。そこでマウスおよび培養細胞を用いて、乳腺機構の分子メカニズムの解明を目指しております。


・筋肉形成の分子メカニズムの解明

 食肉の量的・質的制御の技術開発のためには、分子レベルでの筋形成機構の解明が必要不可欠ですが、筋形成の分子メカニズムは未だに不明であります。そこで主に培養細胞を用いて、筋形成の分子メカニズムの解明を目指しております。