マツタケ菌根の研究


 日本では古来よりマツタケの生産を目的とした山林整備が行われてきましたが,マツタケが科学研究の対象となってからほぼ100年,菌根の最初の形態記載からおよそ75年が経とうとしています.これまで多くの野外調査・試験が行われてきましたが,マツタケ子実体の人工栽培にはまだ誰も成功していません.
 近年の研究により,マツタケの菌根(シロ)を室内実験下で人工的に作出することが可能となりましたが,子実体形成には至っていません.また,人工的なシロを野外の自然条件下で維持・拡大させる方法も確立されていません.