[地表面の放射,熱および水収支のモデル]




畑地、森林、乾燥地などの地表面は、それぞれ特有の熱や物質輸送の振る舞いが知られています。これらがどのように周辺環境に影響を及ぼし、またの農地ではどのように作物自身に影響があるのかについて、物理的要素を測定することによって明らかにします。この研究の応用範囲は広く、たとえば屋上緑化や壁面緑化の効果を定量的に明らかにしたり、技術開発につなげるなどの対応を行っています。


トウモロコシ根系 根系の発達と土壌水分環境
植物は根系を通じて土壌から水分を獲得しています。本研究では,トウモロコシ畑における根系の発達に伴って土壌水分の失われ方に違いが出てくるのか,さらに土壌巣分環境の変化が根系の発達に影響を与えるのか,といった相互作用に注目しながら測定と解析を行っています。
森林微気象 森林微気象
森林生態系と大気の相互作用プロセスを解明するために,演習林にタワーを設置して気象観測を行っています。写真は高さ約20mの高さに3次元の風向風速を計測する測器を設置して,熱や水の輸送プロセスをモニタリングしているところです。
群落内の気象プロセス 畑地微気象
熱,水,二酸化炭素の輸送プロセスは,群落の上部と群落の内部で大幅に異なることが知られていますが,未解明の点もあります。たとえば,群落内部の風速については,いくつかの近似的モデルが提案されていますが,実際に計測したデータに基づいた検証が求められているところです。本研究室では,トウモロコシ畑を対象に,成長に伴う群落構造の変化,群落の内側と外側の気象プロセスの違いをモニタリングしています。
画像の説明 オーストラリア乾燥地の土壌環境
オーストラリアに広がる乾燥地には疎林が成立しています。厳しい水分条件における樹木と土壌水分の相互作用の解明を目指して,土壌環境のモニタリングを行っています。




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