ヒユ科アマランサス属植物(Amaranthus spp.) 育種研植物図鑑


Amaranthus hypochondriacus

  
センニンコク
仙人穀、アマランサス、アマランス、Amaranthus


 メキシコ高地に起源する子実用種。花序は房状で直立する。種子にはデンプン、タンパク質(特に必須アミノ酸のリジン)を豊富に含む。

Amaranthus cruentus.

  
センニンコク
仙人穀、アマランサス、アマランス、Amaranthus


 グアテマラに起源する子実用種。花序は房状で直立する。種子にはデンプン、タンパク質(特に必須アミノ酸のリジン)を豊富に含む。

Amaranthus caudatas.
  
センニンコク、ヒモゲイトウ
仙人穀、アマランサス、アマランス、Amaranthus


 ペルーに起源する子実用種。花序は細長く垂れ下がるものが多い。種子にはデンプン、タンパク質(特に必須アミノ酸のリジン)を豊富に含む。
  

Amaranthus tricolor.

  
ヒユナ
バイアム、ジャワホウレンソウ


 茎葉を野菜として利用するアマランサス。この他に、野菜用としてはA.dubiusもあり、この両種が混同される場合もある。

Amaranthus hybridus.

  
 アマランサス属の野生種。花序は分枝が多く、直立する。草姿などからcultivate typeとweed typeに分けることができ、前者はA.cruentusの栽培化に、後者はA.caudatusの栽培化に大きく関与したと考えられている(遠藤ら2003)。

Amaranthus powellii .

  
 アマランサス属の野生種。花序は分枝が少なく、直立する。当研究室の研究結果では子実用アマランサス3種の栽培化の過程で、大きな関与はなかったと考えられている(遠藤ら2003)。

Amaranthus quitensis.

  
 アマランサス属の野生種。花序の先端は垂れ、分枝は少ない。当研究室の研究結果ではA.hybridusとともにA..caudatusの栽培化の過程に大きく関与していると考えられている(遠藤ら2003)。
本図鑑の画像・文章の著作権は植物遺伝育種研究室(信州大学)にあります。無断転載は禁止します。リンク希望の方は同研究室までご一報下さい。