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【海外農学実習】【ドイツ】黒い森(シュバルツヴァルト)で人と森のつながりを学びました

森林・環境共生学コース 塚原 美都さん
留学期間:2018年9月16日~2018年9月25日
留学先:ドイツ ロッテンブルク林業大学
   
留学先大学について:

 ロッテンブルク林業大学は世界的な林業先進地域であるバーデン=ヴュルテンベルク州にある大学です。林業経営者であるフォレスターの育成を目的とし、学生は林業技術や環境保全、森林経営など、総合的に学んでいます。演習林として2500haほどの広大な土地があり、研修中にも立ち入りました。大学内には狩猟用の高台小屋や解体所などもありました。学生は屋外で語り合っていたり、教授は犬を連れて歩き回っていたり、どこか信州大学の農学部をイメージさせるような穏やかな雰囲気を感じました。       

学習面について:

 休日を挟み、実質8日間のプログラムでした。毎回テーマが変わり、場所も変わり、森林のあらゆる面を学ぶことができました。説明はほとんど英語でしたが、日本語を話せる先生がいたり、日本から一緒に来ている他大学の先生に聞いたりすることができ、専門用語ばかりの難しい内容でも付いて行く事ができました。工場見学や自然教育施設の見学など、視覚的、体感的に学ぶ内容も多く、充実した8日間を過ごせました。

生活について:
 
ドイツはとても乾燥していて、寒暖差の激しい場所でした。半袖で1日過ごす日もあれば、長袖、レインウェア、マフラーなどしっかり防寒が必要な日もありました。研修中の宿泊は修道院でした。他大学の学生含めおよそ40人での集団生活です。8人部屋で、シャワー・トイレは共同、Wi-Fiは団らん部屋でしか使えません。ホテルとは違いすこし窮屈さを感じました。研修は、8時半くらいに集合して、17時くらいに戻ってくるというようなサイクルでした。朝食と夕食は修道院で食べ、昼食は大学の学食か、移動中にサンドウィッチを食べていました。主にパンとハムとチーズでしたが、色々な種類がありました。休日はサッカー観戦をする人や、観光地に行く人もいました。私はちょうどオクトーバーフェストという世界的なビールのお祭りに遊びに行きました。移動は電車ですが、事前にチケットを取っておけば比較的安く使えるので、前もって計画を立てる事が必要です。 

留学で得たこと:
 
ドイツは、人と森の距離の近さを強く感じられました。日本よりも森林に立ち入りやすく、アクティビティ―で森を利用している人がとても多いです。研修で森の中を歩いている際にも、ランニングや犬の散歩、サイクリングなど老若男女問わず様々な目的で森を利用していました。人と森の距離が近ければ、自然に森を大切に思う事が出来、それが豊かな環境を保つ事に繋がるのだと学ぶことができました。

後輩へのアドバイス:
 
英語が苦手でも、表情とノリで伝わることが結構あります。海外で得られることはたくさんあるので、気軽に行ってみるといいと思います。それから、海外にいればいるほど、日本が恋しくなる恐れがありますので、日本のもの(特に食べ物)は持っていくべきだと思いました。

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