エピゲノミクス部門

鈴木俊介
応用ゲノム学研究室

部門概要

動植物の多様性の形成において、遺伝子産物の分子進化もさることながら遺伝子発現の変化(遺伝子の働き方の変化)が最も重要な推進力のひとつであると考えられています。
本部門では、生物の設計図であるゲノムにおこるどのような変化が遺伝子の働き方をどう変えるのかを研究し、生物多様性形成のメカニズムに迫ります。

研究テーマ

1)新規CpGアイランド獲得によるゲノム/エピゲノム進化に関する研究

ゲノム配列中にまれに存在するCG配列に富んだ領域はCpGアイランドと呼ばれ、遺伝子の発現制御に重要である場合が多い。
進化上、ゲノムに新たに加わったCpGアイランドがゲノム機能の進化さらには生物の進化にどのように関わっているのか、新規CpGアイランドの出現メカニズムと共に研究します。

2)哺乳類進化におけるゲノムインプリンティング獲得の意義についての研究

ゲノムインプリンティングは、父母どちらから受け継いだかで遺伝子のオン、オフを決めるユニークな遺伝子発現制御機構であり、高等脊椎動物では哺乳類のみに存在します。
二対の遺伝子の内、片方だけを使うという一見不利なこの機構の獲得が哺乳類の進化にどのように関わっているのかについて研究します。

3)エピゲノムの変化を引き起こす天然物の探索

遺伝子の発現を任意に制御することは、遺伝子治療をはじめとする様々な方面での応用につながる可能性を秘めています。
自然界に存在する多種多様な天然物から、遺伝子の働きに作用する有用物質候補を探索します。