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ISO14001への取組

2010年12月13日(月)

「環境マインドをもつ人材育成」としてのISO14001

地球温暖化問題や有害化学物質汚染問題などに象徴されるように、社会経済活動による地球生態系への悪影響が深刻化しており、私たちと私たちの子孫の生存基盤が危機的な状況にさらされています。21世紀を持続可能な発展する世紀にする観点から、科学・技術と社会経済システムの環境調和型への転換とともに、環境の世紀を担う「環境マインドをもつ人材の育成」が全ての分野で重要になっています。

信州大学は、平成10年、工学部に環境問題を解決する技術者を養成する目的で環境機能工学科を設置し、「環境マインドをもつ人材の養成」を開始しました。そして、平成13年には工学部が国公立大学の学部大学院として初めてISO14001 の認証を取得し、実践的教育基盤としてのエコキャンパスを構築しました。平成16年、この「環境マインドをもつ人材の養成」の取組は、文部科学省特色GPに採択され、信州大学ではこの取組を全5キャンパスで推進し、学生を中心にした手づくりでISO14001認証取得のエコキャンパスを構築・発展させ、環境マインドをもつ文化人、研究者、技術者、教師、医療人、法曹、経済人の養成につなげてまいりました。

ISO14001 は環境マネジメントについての国際的な規格であり、平成13年の工学部の取得後は、全5キャンパスの学生、教職員、生協職員が参加する大きな活動になり、平成17年に教育学部、平成18年に農学部、繊維学部と取得し、平成19年には、人文学部、経済学部、法曹法務研究科、理学部、全学教育機構、内部部局が所在する松本キャンパスについても認証を取得しました。そして、平成21年の新外来棟の完成を受け、平成22年には医学部及び同附属病院の松本キャンパスにおける認証範囲拡大審査に合格し、名実共に「全学ISO14001認証取得」を達成しました。この偉業は、我が国において本学が最大規模のISO14001 認証取得大学であるといえます。
私たちは引き続き、ISO14001の規格に基づく適切な大学運営を進め、大学運営に伴う環境への影響の抑制を図るとともに、大学の使命である教育・研究活動を通じての環境への取組にも一層力を入れ、本学が環境についてのフロントランナーであり続けるよう努めていきます。
環境マインドをもつ人材の養成 旧Webサイト

ISO14001とは

国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)が1996年に制定した、環境マネジメントシステム(※1)の国際規格。「持続可能な開発」をテーマに、自らの組織の事業活動が環境へ与える重大な影響を低減すること、また環境改善に資する事業活動を展開することを目指して、環境マネジメントの基本となる「環境方針」を策定し、かつ自主的な計画立案と点検・改善を継続していく。単なる法規制の遵守などにとどまらず、自主性、積極性と継続性が求められるところが特色である。何よりも大切なことは、組織メンバーの全員参加によりシステムを運営していくことで、各構成員の役割(権限と責任)を明確にして、着実に約束した「環境方針」を実現すること。審査登録機関(※2)により、その組織がISO14001の規格を満たすシステムを構築していると認められたときは、ISO14001の認証を取得することができ、環境に配慮しながら事業を行っていることを広くアピールすることができる。現在の最新版は、2004年12月に制定された、ISO14001:2004になっている。

※1「環境マネジメントシステム」
組織の活動によって生じる環境への負荷を常に低減するよう配慮・改善するための「組織的なしくみ」のこと。ISO14001は、システム運用の方法として、「PDCAサイクル」を導入しているのが特徴。
※2「審査登録機関」
日本国内におけるISO14001への適合性評価を行う唯一の機関である日本適合性認定協会(JAB)等から認定を受けて、組織の環境マネジメントシステムが、ISO14001の規格に適合しているかを審査する機関のこと。ISO14001は、現在、製造部門の民間企業等を中心に、認証取得が増加しているが、都道府県等の地方自治体においても、環境マネジメントの一環として認証取得の動きが広がっている。