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2017.06.19 【インタビュー

【医学部長】田中榮司学部長

平成29年4月20日(木)医学部・田中医学部長に坂口センター長がインタビューしました。

医学部の現状


坂口センター長(以下「坂」):医学部長ご就任おめでとうございます。医学部の中の男女共同参画の現状や,ワークライフバランスの取り組みについてお聞かせください。
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田中医学部長(以下「田」):医学部としては,職員を雇うときに能力等同じ条件であれば女性を採用とする,という一文を必ずつけるようにしていますが,以前は反発も多かったです。女性を優先するというのは逆差別だという意見もありましたが,最近はそうした声も減り,少し浸透してきたように感じます。進歩しているのではないでしょうか。

坂:ありがとうございます。各教室の中では,女性の職員を増やす,助教を増やすといったお話はありますか?

田:女性だから,とかそういったことは考えていないですね。学部の方は基本的に能力,研究能力を重視していますね。

坂:では助教,講師だとか昇格については,ほとんど教授のご判断ということでしょうか?

田:そうですね。女性だから昇進させないということは全くなく,教室の中で能力・年齢・順番などで決めていると思います。

坂:特に医学科の女性教員だと職階としては助教に女性が多かったと思うのですが,その点は特に意図することなく,多くなっているということでしょうか?

田:そうですね。そうなっています。ただし,准教授も何人かいますね。

坂:その先生方が教授に昇格するために,能力が十分にあれば上がる可能性があるということでしょうか?

田:もちろん,そうなります。

坂:これまでと同じように,同等の能力があれば教授になる可能性はあるということですが,先生自身はその難しさも感じておられますか?

田:そうですね。少しずつ増えていくのではないでしょうか。

坂:ほかの学部も女性教員が准教授から教授っていうのは難しいんですけども,医学部の中ではそのあたりの難しさ,昇格を考えたときにどのあたりをサポートする必要があるとお考えですか?

田:保健学科も医学科もそうですが,もともと人手が足りないですよね。みんな必死になって仕事をしていますよね。上に立つ人ほど過重労働というかオーバーワークで仕事をしています。そういう背景の中で,がんばろうという気持ちの人は少なくありませんが,現実にこどもさんの世話をしなきゃいけない状況などがあると厳しいこともあると思います。この中で女性のキャリアアップを考えると,保育園を充実させ,子供を預けることができるサポートは重要でしょうね。

坂:女性医師が,特に産婦人科とかをみておりますと,ある年齢まで行くと結婚して,子どもさんができると,科を変えてしまったりと,第一線で働ける産科医師がいなくて産科崩壊の状況となっているということを私自身強く感じています。先ほどのオーバーワークの状況が影響しているという話を聞くが,全科にわたってある話でしょうか?

田:婦人科はハードですよね。夜間の仕事も多いし,仕事内容も大変です。そういう意味では難しいのかもしれないですね。「私は夜は仕事できません」「定時で働かせてください」となりますよね。麻酔科もそうですよね。女性は多いんですが,緊急手術や夜中までかかるような大手術には関われない状況が多いようです。

坂:どのようなサポートが必要でしょうか?

田:内科であれば昼間だけ働く女性医師が何人もいますが,それだけでありがたいですよね。小児科もチームを何人かで組んでやっているようですね。お互いにカバーしながらやっています。

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坂:そういった話を医学科の女子学生にすることはありますか?

田:あまり話さないですね。結婚しない人もいるし,結婚しても子供を産まない人もいるので学生に話しづらいです。ただ,そういうことを心配している学生もいると思います。そういう話をしっかりしてあげればいいかもしれないですね。学生のうちから生涯にわたって仕事をするために必要なことを考えておくことは重要です。

坂:いろいろな働き方が認められるような雰囲気はありますか?

田:昔よりは条件が良くなりましたね。雇用形態も多様化し,自分に合ったものを選ぶことが出来ます。

坂:もし大学内,医学部でも産休・育休の希望があれば先生のお立場から勧められますか?

田:もちろん。取ったらいいと思います。


坂:病院においては本田病院長から「会議は長くしない,夕方はしない」という話が始まっているようです。医学部はどういう取り組みがあるでしょうか?

田:医学部の会議は略せないものが多いのですが,可能な範囲で短縮していくのは重要なことだと思います。気が付いたところから整理するようにして,効率よく終わるようにしています。しっかり話した方がいい会議もありますので,メリハリをつけようと思っていますね。

坂:最後に男女共同参画推進という観点から,働きやすい職場にするために何かお考えがありますか?

田:やはり人件費をもらって人を増やしたいです。人手不足がネックです。教育も昔よりデューティーは増えているが人は増えていない。むしろ人は減っているのに,教育内容は高度になっている。そして医学部は学生が増えている。だから忙しくなっています。そのうえ研究して業績を上げて,診療もしなくてはいけない。だから以前よりも厳しい状況となっている。それで過重労働はいけない,残業をやめろと言われても困るというところがあります。そういった矛盾の中で,うまくやっていくことが求められます。


坂:矛盾の中ではあるけども,昇格についても反対の声はでないというように,みんなが働きやすい職場という意識・認識が少しずつ広まっているんですね。本日はお忙しい中ありがとうございました。
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