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2017.06.19 【インタビュー

【経法学部】山沖義和学部長

平成29年4月20日(木)
経法学部・山沖学部長に坂口センター長がインタビューしました。

経法学部の現状と男女共同参画


坂口センター長(以下「坂」):経法学部長ご就任おめでとうございます。各学部の学部長先生に男女共同参画の推進にかかる課題,現状,取り組みをお聞かせいただいています。経法学部は女性の教員割合が高い学部だとは思うのですが。

山沖経法学部長(以下「山」):最近,経法学部になって採用した先生では女性教員は結構多いですよね。二人はいると思います。

坂:みなさんの意識の中で,女性教員を取っていこうとなっているのか,たまたま来た方が女性なのかどちらでしょうか?

山:さきほど挙げました二人の教員については「若手だから」という理由ではないかと思うんですね。ある一定以上の年齢になると,男性教員しかいない,という認識があり,公募してもなかなか女性が出てこない。それが若手になってくると教員になろうとしている人の男女の比率も大差なくなってきて,その中で意識せずに採用していっても女性教員を採用する枠がある,という感じでしょうか。

keihou-yamaoki1.JPGそれと,もう一つは若い人30代~40歳前後の先生方ですと,お子さんもいらっしゃって,「家族」がここにいる,という形になっているのが,ある意味正常な形に近いかなと思っています。たとえば同じ信州大学の中で結婚しているとか,そういう話になれば別ですが,片一方が学内のどこかにいると,同じ分野で同じ学部でというと難しい面もあり,そうすると遠くに出ていくことになります。そうすると家族と一緒にいられない,職場としての信州大学の魅力が半減するということになりますよね。若手男性教員で,結構東京とか名古屋に転職されるということが多かったんですね。逆に女性教員が残ってくれる可能性は高いのではないでしょうか,特にお子さんがいらっしゃる場合などは。
 うまく信州で家庭を築いてもらって,逆に言えば大学にとっての人材として育成出来て,首都圏とかに人材を供給するのではなく,我々のために働いてもらえるという人を雇えるというのは大きい意味があるのかなと思います。


坂:若い人たちの段階では女性が増えつつあるとのことですが,大学でも少しずつ能力をつけながら女性教員が昇格するために,こういう支援が必要かなということがありますか?

山:大学でもいろいろな支援がありますので,お子さんがいらっしゃる家庭には研究補助者制度の活用もされていますし,保育園や小学校に預けたりもしている。教員の方が子育てには向いているかもしれないですね。時間に拘束されないという意味で。
 ある程度講義などする必要はあるが,朝保育園に送って働いて夕方迎えに行くというのが通常のパターンになっていて,残業も自分でコントロールできるのでできるんじゃないかなと。その中でもご主人の協力がものすごく重要だとは思いますね。
 私自身,2015年まで財務省におりまして,その間に厚生労働省で政策評価審議官として担当した分野が二冊の白書になっております。「若者」と「健康」をテーマに挙げています。「若者」のポイントに雇用というのもあるが,「女性の活躍」というのが重要な中身になっています。ただ,とにかく男女比を増やせばいいといっているのではなく,重要なのはワークライフバランスだと思うんです。女性は働きました,比率は増えました,でも働きづらいというのは一番まずい話ですよね。
 これから少子高齢化になるので,そういうなかで労働人口が減ってきますので,女性の労働力に頼る部分もあるので,「男女共同参画」の必要性を,なんとなくみなさんわかってきているので,そういった形で活躍してもらえればいいのかな。
 私の家内も働いていたが,当時は女性の残業には制限があった。今はそういう制限もないので,それがいいのかは別としても,残業時間減らしましょう,その代わり女性にも働ける時間に働いてもらいましょうという形になっていますので,そういう意味では女性も働きやすい環境になってきているし,ご主人も協力できる体制にもなりつつある。まだイクメンというのはそんなにいないんでしょうけれども,徐々に増えていくのではないですか。


坂:松本市のこどもを育てているお母さんたちが,子どもさんを産むと仕事をやめてしまっていたのが,非常勤ではあるけども,働きだす人が増えてきていると聞きます。これから女性の意識も変わっていくのかなと思うんですが。

山:非常勤だけでなく,常勤も辞めずに働く人が増えているんですよ。非常勤職員,非正規雇用が増えてしまい,その関係で,昔だと男性の収入で暮らしていけたのが,今は女性も働かないと生活できない状況になっているというのがあるんです。それはご主人も非正規雇用になってしまうと,子供まで作るのが大変。「年収300万円の壁」というのがあるが,年収300万円を超えないと結婚に踏み切れない,こどもまで育てようと思うともっと必要だから夫婦で働いて,というふうになってきているのもあるんだと思います。
 もちろん女性の意識も大きく変わったというのもあるが,逆に言えばそれだけでなく,いろんな要素が組み合わさって女性が働く,それにともなって働きやすい職場にしていこうという話がでているのです。
 昔だと育休もとりにくかったのが,今は男性でも育休が取れる時代になってきています。


坂:育休をとっている職員はいますか?

山:今はいないのではないでしょうか。要望があればとっていただけばいいと思います。しっかり取っていただき,戻ってきたときにしっかり働いてもらう。

坂:そうですね。そういうのが教員にも必要な部分ですね。
290420keihougakubucho-3.JPG
山:教員の方は裁量労働制があるからそこまでしなくても回ると思います。ただ,自由裁量制なので,昼間だけではなく,夜間にも仕事ということになると,代わりにどちらかがという話になる。負担が男女どちらが大きいかなという話になると,お子さんは母親にくっつきますのでその意味では女性への負担が大きくなるのは仕方ないかなと思います。ただ,少しでも男性が分担できるように,というのは大きな転換ではないかなと思います。
 また,近くに親がいるかいないかも大きいです。信州大学の場合は,少なくとも経法学部の場合は長野県出身はそんなに多くない。その意味で言うと,親を頼れないので男性の協力は不可欠だと思います。

 

坂:育児・介護など地方大学にとって重要な部分のお話を頂きました。おひさま保育園のこともよくご存じですね。

山:うちの学生でボランティアをやらせてもらっているので,園長先生のところに連れて行って説明をしてもらったりもしました。
 いろいろ支援する制度はあるが,こちらから何かできるかといっても,ご本人さんが希望するかどうかだと思うので,要望があればそれにあわせて対応するということですかね。
 別の問題としては,小学校一年生の壁,学童が短いという問題もあります。
保育園は延長保育など時間の融通を聞かせてくれているが,そのあと小学校低学年くらいの間は少し心配ですね。


坂:では,研究補助者制度で小学校3年まで補助しようということは意味がある?

山:そうですね。ものすごく意味があります。

坂:働きやすい職場にするにはこのあたりを充実していきたいというお考えはありますか?

山:今は結構働きやすくなっていると思います。あとはどうオープンに相談しやすい環境にするかだと思うんですよね。この部屋にずっといることもあるが,できるだけ外に出たり,先生方と話をして情報を集めています。だいたい何がどうなっているのかはわかるという感じですかね。

坂:今日は貴重なお時間ありがとうございました。逆にいろいろ教えていただきました。今後とも男女共同参画の推進にご協力お願いします。
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