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2016.03.04 【インタビュー

【教育学部】永松 裕希学部長

平成28年2月19日(金)
教育学部・永松裕希学部長に松岡室長がインタビューしました。

教育学部の現状と男女共同参画

 
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松岡室長(以下「松」):この度は教育学部長ご就任おめでとうございます。男女共同参画の推進についてもよろしくお願いいたします。

永松教育学部長(以下「永」):こちらこそよろしくお願いします。

松:はじめに教育学部の現状や課題について、コメントいただきたいと思います。

永:まずひとつは、そもそも女性研究者の割合の低さは日本の大学が抱えている課題で、教育学部も同様です。そこを改善していく取組は、これまでと同様に積極的に働きかけ継続していきたいと思います。ただ現状として、女性研究者の割合を増やす対策が非常に少ないので、実現が難しい状況にあります。やはり将来を見越して、女性研究者が来ていただきやすいような環境整備を行うべきだと強く思うところです。そして、私は特別支援が専門ですので、男女の問題だけではなく、ダイバーシティという概念をどう実現していくかということも考えています。実現には時間がかかるけれども、同じ土俵で仕事ができる、同じ土俵に乗れる環境をどう整えていくかは現在大きな課題です。先導的に大学という組織が目指し、力を注いで取り組まないといけないと思っています。
もうひとつは、女性研究者の割合が低い教授職や管理職は、工夫と努力によって改善できると思います。これは近い将来の中で、実現していかなければいけないことです。このふたつが私のできるところかなと今のところ考えております。空きポストに全員女性を雇用するくらいのつもりでいても、退職される先生との計算上、どうしても少ない数値になってしまうのが現状です。ですので、一時的な取組ではなくて、どっしりと構えながら、根気強く続けていくのが大切かなと思います。


松:現状は男女比率の大きな差があるので、そこを埋めていくにはポジティブ・アクションということをせざるを得ないかなと思います。何といってもトップの意識が非常に大事だと思います。根気強く続けていくことを、学部全体に周知していただくようお願いいたします。

永:分かりました。これまでも人事委員会ではこの話題が出てきていました。特に女性の採用の増加はよく話題となっていますが、これまで以上にポジティブに女性採用の取組をやっていかないといけませんね。「信州大学教育学部は女性を求めています」ということを知っていただけるように。

環境整備

 
松:働きやすい環境(制度や意識)も整っていないといけませんね。優秀な女性研究者を採用しても、環境が整っていなければ移動してしまうことも考えられます。どうやって魅力ある大学をつくっていくのかということは大事です。

永:私が重要だと思うのは、女性と一緒に働く男性研究者が、女性が働きにくさを背負いながら仕事の業績を求められているということをどこまでわかっているのか、というところの改善です。

松:おっしゃるように男性の意識改革が一番大事だと思います。

永:男女共同参画の企画も、男性教員が参加したいと思うような意識に持っていくといいと思います。特に積極的に男性教員に働きかけなければいけないと個人的に感じているところです。

松:私もそれなくしては上手くいかないと思います。大学の男性教員のパートナーは世間一般よりも専業主婦が多いので、働く女性の実態を理解しにくいかも知れません。

教育学部のオリジナリティを活かして


永:教員を養成することを目的としているところなので、ここを巣立った人たちは子どもたちの教育に関わる人が多いです。これはある意味社会を変えていく一番の近道です。また、女子学生が非常に多い学部でもあります。裾野部分は学校教育が担っているところなので、学生たちに男女共同参画の意識を育てることは教育学部の役割であり、教育学部だからこそ取り組まなければならないことだと思います。

松:先生のおっしゃるとおりです。講義で男女共同参画の内容を少しでも扱っていただくことをお願いしていて、その数は増えてきています。特に男性教員が語ると学生には良い刺激になると思います。

永:そういうところから社会全体を変えていく必要性があるのは間違いなく、その一端を担うのはこれから教師になる君たちだというメッセージは、いろんなところで伝えていかないといけないと思います。教育学部だけが担える、次の子どもたちの世代に伝えるメッセンジャーとしての役割かなと思います。

松:男性の役割も変わってきています。最近の男性教員は保育園の送り迎えとかも、一生懸命やってらっしゃいますよね。教育学部でも教員組合の部屋を教職員のお子さんの居場所にするという動きがあります。男女共同参画推進室にも学童保育の要望が寄せられましたが、なかなか立ちあげるのが難しいです。教育学部は学生の協力を得やすいので、他学部よりも立ちあげやすいかとも思います。

永:安全管理の面がしっかり保障できればいいと思います。キャンパスの中に子どもがいるという事は教育学部として自然な風景だと考えていますので、そのひとつに学童が入るといいですね。学生の勉強にもなりますし、自分の担当している大切な事例でもあるという意識で関われます。場合によってはその学習のやり取りが卒業研究になる学生もいるかもしれません。学級、学校にかかわるだけでなく、一人のお子さんを長期に見ていくのは、学生のプラスになると思います。

最後に


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永:現在本学部でも育児と研究を両立されている先生がたくさんいらっしゃって、その方たちを見ていると本当にがんばっているなと感じます。

松:そのような方々を周りのみなさんが温かい目で見ていただければ幸いです。

永:同世代の先生同士でカバーし合ってやっているという感じですよね。もう少し大学としてしっかり仕組みができれば、もっと安心して子育ても研究もできるのかなと思います。個人的な厚意では限界があるので。

松:それには、その当事者の先生がどのような希望を持っているか、そこをうまく汲み取って、少しでも助けになる形にできればいいかなと思います。

永:がんばりたいと思います。

松:よろしくお願いします。
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