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「カーボンナノチューブ(CNT)とポリアミド(PA)の複合RO膜の分子動力学に関する研究~本学スパコンを活用した革新的なRO膜科学への展開~」をプレスリリースしました

信州大学アクア・イノベーション拠点は17日、中核拠点の国際科学イノベーションセンターに導入されたスーパーコンピュータシステムを用いた研究成果が、米化学会誌「Applied Materials & Interfaces」に掲載されたことを受け、記者会見を行いました。

本拠点では、文部科学省と国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が推進するCOI STREAM(革新的イノベーション創出プログラム)の下、世界的な課題となっている安心・安全な水の確保に貢献するため、革新的な造水・水循環システムの構築を目指しております。今回の研究成果もその一環で得られたものです。スーパーコンピュータシステムは2004年8月、地方大学では初めて信州大学に導入されたもので、キーテクノロジーであるナノカーボンを使った逆浸透(RO)膜の開発を側面から支援しています。

信大COIの研究チームは2015年9月7日、ポリアミド(PA)にカーボンナノチューブ(CNT)を添加して革新的な複合化RO膜を作ることに成功したことを発表していますが、今回は作成したこの複合膜を模擬した分子動力学シミュレーションを行い、CNT周りのPAの配列のようすや、PA膜にもともある孔のサイズが小さくなることで、ナトリウムイオンや塩化物イオンの侵入を妨げるなど、材料開発の実験と整合する結果が得られたというものです。実験とシミュレーションにより、革新的な逆浸透(RO)膜を創造する新たな試みと評価され、著名な米化学会誌への掲載が決まりました(電子版は既公開)。

記者会見は17日正午から、国際科学イノベーションセンター4階のスーパーコンピュータシステム前で行われ、遠藤守信・信州大特別特任教授、荒木拓海・RIST計算科学技術部、手島正吾・RIST計算科学技術部長、Rodolfo Cruz-Silva・信州大学特任教授の4人が、テレビ・新聞などの報道機関10社に説明を行いました。

プレスリリースおよび論文は以下のリンクから入手してください。
【信州大学COI】プレスリリース(スパコン).pdf
http://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acsami.5b06248

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